密かに巷で流行り始めているGoogleのスマホ位置ゲーム「Ingres(イングレス)」を先週はじめてみた。
イングレスとは、Googleが提供する無料の位置ゲー。
基本的にスマホでゲームはやらない主義なのだが、実際に街を歩きまわらないと成り立たないゲームという健康的なシステムに魅力を感じて興味本位で始めてみた。
「イングレスダイエット」という言葉があるくらい、ダイエットにも効果があるゲームらしいというのも、私が興味を抱いた大きな理由だ。
Ingres(イングレス)にハマった経緯
このイングレスというゲームを知った私は、すぐにスマホにインストールして遊びはじめた。
インストール直後は、イングレスの簡単な使い方説明があったが、せっかちな性格なのでさっさと読み飛ばした。そして、いよいよゲームスタート!と思った瞬間、私はすぐに後悔した。
というのも、ゲームで使われている言葉は全て英語なのだ。
- 日本語が使われるのはインストール直後の使い方説明だけ。
- その後は全て英語表記。
- ゲーム中に流れる音声も英語。
- このアプリは完全には日本語対応していないのだ。
これではゲームの操作方法がさっぱり分からない。スマホのアプリなんて全て直感で使えると思っていたのに、このイングレスは直感では全く使えない。
画面上に沢山出てくるボタンがそれぞれ何をするためのものなのか、全く想像もつかないのだ。
仮に、私がイングレスインストール直後の使い方説明をちゃんと読んでいたとしても、多分困惑したと思う。なぜなら、これだけ多くのボタンや設定について全てを説明してはいなかったからだ。
ということで、イングレスアプリインストールから5分後には、アンインストールしようかどうか本気で迷っていた。しかし、ちょうどこの時は暇だったし、天気が良くて散歩日和だったこともあり、イングレスを使って近所を歩き回りたいと思ったので、アンインストールを思いとどまり、イングレスの使い方・遊び方をググって調べることにした。
すると、Ingresの使い方・遊び方・楽しみ方について説明しているサイトが沢山出て来た。
そして、そのサイトの多くがIngresの醍醐味について熱く語っていたのだ。「どうもこのゲームはそんじょそこらのゲームとは違うらしい。さすが世界のGoogleが作ったゲームだ」そう感じ、ワクワクさせられた。
さらに、イングレス関連のサイトを見ていると、色んな動画が紹介されていた。Googleが作ったイングレスの説明・紹介動画らしい。
で、早速見てみると、その完成度に驚かされた。まさに映画である。映画の予告編を見たような気分になった。こうなると私のテンションは上がりまくり。英語という壁を乗り越えてでもこのゲームを楽しんでみたくなった。
初心者向けにイングレスの使い方や用語を説明してるサイトに一通り目を通した俺は再度アプリを起動。すると、今度は簡単に使えるようになった。全てが英語表記といえどもやっぱりスマホアプリである。英単語やボタンの意味が何となく分かれば、簡単に使いこなせるようなユーザビリティになっていたのだ。
そして、いよいよスマホ片手にお散歩開始である!
もちろん、歩きスマホは危ないので、スマホを見る時やイングレスの画面を操作する時は要所要所で立ち止まり、マナーは守って安全第一でゲームをプレーした。
結果、私は2時間近く近所を歩き回っていた。このゲームの面白さを簡単にまとめると以下の通りである。
- 単純にレベルを上げるのが楽しい。(ドラクエのレベル上げと同じ感覚である。強くなるのが楽しい)
- 武器・アイテムを集めるのが楽しい。
- 歩いた距離、ポータルをハックした数、デプロイした数などの実績がカウントされうのが楽しい。
- 課金は一切なし。自分の足で歩き回ることでしかゲームを進めることができない。電車や車での移動が無効というのもいい!
- 普段は通らない道、いつも通っていたが気が付いていなかった場所や建物などの発見が楽しい。
- 体を使って(歩き回る)健康に良いのが楽しい。
- リアルロールプレイングゲームというのが新しい感覚で楽しい。
- スキャナー(スマホの画面をそう呼ぶ)の状況が刻一刻と変わるのが楽しい。つまり、自分以外の誰かが自分の40メートル圏内でイングレスをやっている証拠なのだが、それが誰かは分からない。周りを見渡し、スマホを触っている人全てがエージェント(イングレスプレイヤーをそう呼ぶ)み見えてくる。敵か見方かも分からない。そういう意味で人との繋がりを感じるし、スリルも味わえるのが楽しい。
今までにない楽しみ方が出来るゲームなのである。さすが成果のGoogle様が作ったゲームだ。俺は、インストール後2時間程度でガッツリとこのゲームにハマってしまった。
1週間後、イングレスに飽きる・・・
と、ここまで大絶賛したイングレスだが、実は1週間後には飽きてしまった。
イングレスは、簡単に言うと位置情報(GPSやWi-Fi)を使った陣取りゲームだ。街中にあるポータルと呼ばれる様々な場所や建物等を、エンライテンド(覚醒派・緑)とレジスタンス(解放軍・青)に分かれて奪い合うゲーム。
一人で楽しむこともできるし、仲間と連携を取りながらチームプレーで楽しむことも出来る。
前述したとおり、初めは色々と楽しい。
しかし、このゲームの本来の目的である「陣取り」という観点で考えると、突然楽しくなく鳴るのだ。なぜなら、不毛だからだ。
頑張って歩きまわり、様々なポータルを自分陣営のものとし、支配領域を広げたとしても、翌日、数時間後、数分後には敵陣営に乗っ取られてしまうのだ。
イングレスは、どんなに頑張っても圧倒的な強さというものを身に付けることが出来ない。
強さで考えればレベル8が最高で、レベルが9以上に上がったとしても強さは変わらない。最高のアイテムを使い、ポータルを防衛しようとしてもあっと言う間に敵に奪われてしまう。もちろん、逆もしかり。レベル5くらいになれば、どんな敵のポータルでも奪うことが出来る。爆弾を数打てば必ず勝てるのである。
ということで、「自分陣営の支配領域を広げていく」というこのゲーム本来の目的を追求しようとすると、不可能でとの結論に至ってしまったのだ。飽きたというよりもこのゲームをこのまま続けても「達成感を味わうことが出来ない」ということに気が付き、このゲームをやる意味を見失ってしまった。
ゴールは決められているのだが、ゴールが存在しないゲーム。
いくら斬新で新しいことにチャレンジするGoogle様とはいえ、こんなもの作っちゃダメじゃない?
それとも、私が本当のゴール・目的を理解できていないだけなのか?
隠された何かがあるのだろうか?
この謎を解いてみたいとも思うが、何も無かった時の絶望感を想像すると、これ以上このゲームを続けるべきなのか悩んでしまう。
アクサ(AXAグループ)、ローソン、岩手県、横須賀市などとコラボしてこのゲームを楽しむ為の様々な企画もスタートし、今後も色んなコラボ企画が実施されると思われる。
やっぱり、もうしばらく続けてみたほうがいいかな・・・。俺、まだレベル6だしな・・・。
色んな意味で魅力的な次世代のゲームである。
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