パナソニックの新戦略がニュースになっていた。
これは、デフレ脱却の足がかりになるだろうか?
- 家電販売店に対し、パナソニックが指定した価格で製品を売ってもらう取り組みを進めている。
- これまでは、販売店側が商品を買い取り自由に値引きして販売していた。しかし、パナソニックが売れ残った在庫を引き取る代わりに価格を決める仕組みを開始。
- これにより、パナソニックは自社製品の値崩れを防ぎ、商品のライフサイクルを延ばす狙い。
- 現在この形での取引が販売額ベースで家電販売の8%を占めているが、2022年度には20%にまで増やす計画。
消費者としては、1円でも安く商品が買える方が嬉しい。しかし、過剰な値引き販売によるデメリットもあるため、私は個人的にこの取り組みには大賛成。
定価でしかものが変えない時代が来ても、それはそれで受け入れると思う。
過剰な値引き販売に疲れた。メリットよりデメリットが大きいと思うんだよね。
家電製品の値引き販売によるデメリットを考えて見る。
- 家電量販店での値引き競争によって商品のライフサイクルが短くなる。
- 家電メーカーは、値崩れした価格を戻すため、毎年のように機能を追加したり、デザインを変更することで新商品を短いサイクルで発売。
- 結果、利用者のニーズから離れた過剰な機能を持つオーバースペックな商品が増える。
- また、短期間での開発や多機能搭載により商品価格は上昇し、値引きされないと売れないという悪循環を生み出す。
- 一方、消費者は販売店によって値段が異なるため、時間をかけて値段を比較一番安い店で買う必要が発生。無駄な労力をかけるというデメリットもある。
ちなみに、私はこの価格比較を行う間に面倒臭くなり購買意欲を消失。欲しかった商品なのに、結局買わなかったというケースを多く体験してきた。
生活をより豊かにするという目的で欲しくなる商品、つまり生きていくのに買わなくても困らないというような商品を買わないこととは節約になるので、それはそれで良いんだけど、日本経済にはあまり良くないよね。
それと、無駄に短いサイクルで新商品を開発したり、消費者が望まない機能を搭載するなんて本末転倒だよね。メーカー側も消費者側も誰も望んでないんだもん。
これは一体誰のためにやってることなんだ?って本当に不思議になっちゃうよね。
メーカーには、世の中を劇的に変えるもの、消費者の生活をより豊かに、便利にするものをしっかりと開発して欲しい。
消費者には、自分の生活を豊かにするもの、購入することでワクワクするものを値引きに左右されず、好きな時に好きな場所で買って欲しい。
そうすることで、お互いWin-Winになれると思うんだよね。
世の中で必要とされる商品やサービスを作った人は正当な対価を受け、それを購入したり利用する人は正当な対価を支払う。
これが健全な経済活動だよね。
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