知らなかったけど、8月13日は「国際左利きの日」らしいです。
左利きは少数派(マイノリティー)です。「世界のどの地域でも左利きの割合は10%である」という記述を見たことがあります。
世界中の人間の中でたったの10%しかいない。こう聞いただけでなんだか特別な存在のように感じませんか?
でも、一般的には「生きていく上で左利きは不便で不利になる」ということで、親に直されるケースが多いように思います。
という私も生まれた時は左利きでした(だったらしい)。しかし、同じく左利きだった父親が自分の経験を基に「右利きの方が便利だ」と私の左利きを右利きへ強制的に直されたのです。
私が子どもの頃、父親はこう言っていました「お前は左利きだったけど、俺が右利きに矯正してやったんだ」と。
矯正とは、「欠点を直すこと。正常な状態に変え正すこと」を意味します。父親がそれを意図して使っていたのかどうかは分かりませんが、左利きは欠点、正常ではないと思っていたようです。
さて、これは私が幼少の頃の話なので、かれこれ40年以上前になります。「左利きは良くない」という偏見があっても仕方がない時代ですね。では、今はどうなんでしょうか?左利きは個性として捉えらえられているのかな?
左利きは不便?それともアドバンテージになりえる?
さて、そもそも左利きは右利きになぜ直されるのか?
もし、子どもが左利きであると気付いたら、親としてどうしたらよいのでしょうか。
- 人口の90%が右利きの人が占める社会においては「右利きの人が生きやすい社会」になっている。つまり、世の中のあらゆる製品は「右手で使う」ことを基本に作られているわけですね。具体的には・・・
- 文字は横書きならば左から右に書く。そして、文字自体の書き順においても左から右へ書く。右利きならばいずれも困らないのだが、左利きはこれが非常にやりづらい。
- 駅の自動改札機は機械の左側を通り抜けるため切符を入れにくいし、ICカードもタッチしにくい
- カメラのシャッターボタンは右にあるためが押しづらい
- 食事を横並びで食べる時、隣の席の人と肘がぶつかりやすい
- はさみ、包丁は右利きように作られていて使いにくい
- パソコンのテンキーは右にあるため使いにくい
- etc・・・
私の父親がよく言っていたのは、文字の書きづらさと食事中に他の人と腕がぶつかってしまうこと。この2つは本当に不便で嫌だったと話していました。
で、私にはその様な思いをさせたくないと、右利きへ直してくれたようです。
ちなみに、すべてのものを右手で行うように直された私ですが、父親が唯一気が付かずに直すことができなかったのは、歯磨きをする時の利き手です。
歯磨きだけは右手ではうまく磨くことができず、左手でやった方が綺麗に磨けます。
さて、父親の子を思う気持ちから右利きに直された私ですが、本心で言うと「そのまま左利きが良かった」と思うことが無きにしもあらずです。
左利きが人口の10%しかいないことの理由は科学的には分かっていませんし、左利きが右利きに比べてアドバンテージがあるのかと言えば、それもはっきりしていない。
しかし、左利きは格闘技では有利だとか、左利きだと右脳が発達し「直感(ひらめき)、独自性、芸術性」において才能があると言われていて、自分にないものだからそれを求めているだけなんですけどね・・・。
いずれにせよ、生まれ持った自分の特徴、特性、個性を強制的に変えられたことになんとなく不満を抱いてしまってるだけなんですけど・・・。
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