色々なリスクを考えたうえでワクチン接種を決断し、すでにファイザー社製ワクチンで1回目の接種を終えた私にとっては嬉しいというかホッとするニュースが飛び込んできた。
そのニュースというのは、、、
- 新型コロナウイルスに感染する方が、アストラゼネカあるいはファイザー製のコロナワクチン接種よりも血栓症の発症リスクをはるかに高めることが、英国の大規模調査で明らかになった。
心筋梗塞&狭心症という基礎疾患持ち(心疾患持ち)の私としては、「ワクチンを打とう!という自分の決断は間違っていなかったんだ!」と思えるニュースだった。
人類が初めて使うことになるmRNAワクチン。
このワクチンを接種することで中長期的、将来的にどのような影響が体に現れるのか分からないという不安がある。そもそも接種直後に副反応を起こして重症化したり死亡する人もいると言う情報もある。そして、もともとワクチン接種反対派の私は本当に悩んだのだ。
でも、今はワクチンを打ってよかったと思っているし、2回目のワクチン接種が待ち遠しいとさえ思っている。
ワクチン接種の副反応「血栓症」に関する大規模調査結果
先程のニュースをもう少し詳しくまとめると・・・
- 英医学誌BMJに掲載された論文によると、アストラゼネカ製ワクチンまたはファイザー製ワクチンの1回目接種を受けた後に血栓が生じた人の割合は通常の状況に比べて1000万人当たり約66人多かった。これは、新型コロナ検査で陽性になった人の増加数1万2614人よりかなり少ない結果となった。
- 2020年12月から2021年4月までの期間に、アストラゼネカ製またはファイザー製ワクチンの1回目を接種した2900万人を追跡調査したもの。新型コロナ感染者約170万人を対象とした調査。オックスフォード大学などの研究者が調査を実施。
うぅ〜、、、
このニュースを見た時は、パット見でワクチン接種した時の方が血栓症になる可能性が低いというように捉えたんだけど、情報が少なすぎて本当にそうなのか分からなくなってきた。
この少ない情報を更に整理すると・・・
- 「通常の状況=新型コロナが現れる前の状況」とし、その場合の人口1000万人当たりの血栓症数を1万と仮定する。
- で、1回目のワクチン接種を受けた後に血栓症を発症した人数は1万66人となった。
- 一方、新型コロナに感染した後に血栓症を発症した人数は2万2614人となった。
冷静に考えると、この結果から何が言えるのかよく分からなくなってきたぞ。。。
血栓症という副反応に限って言うと、結局ワクチンを打つことはい事なのか分からなくなった。
こう考えると、大きな問題点・疑問点は以下2つ。
- そもそも通常の状況で1000万人当たり何人発症しているか分からないと、この調査結果から何が言えるのか良くわからないということ。つまり、上記の整理では、通常の状況で血栓症を発症するのが1万人と仮定した。この場合、ワクチン接種による副反応で66人しか発症していないと言えるが、ベースの人数が1万人ではなく10人だとすると、副反応で6.6倍も増えたと言うように結果・印象が変わる。
. - 「通常の状況」と「ワクチン接種をした場合」の比較はこれでも問題ないと思う。しかし、「新型コロナに感染した場合」は、そもそも1000万人当たり何人が新型コロナに感染し、感染した人のうち何人が血栓症を発症するのかで考えないと上記2つとの発生率の比較としては正しくないことになる。ミスリードだ。
ということで、このニュースを見て一瞬喜んだが、血栓症という副反応の発生率という観点では、ワクチン接種することがいいのかどうか判断がつかない。。。
ま、ワクチン接種すること自体は重症化や死亡リスクを下げることに間違いはないのでいいんだけどね。
ニュースを読み解くのも難しいね。
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