20代の頃から財布にはこだわっている。
20代の頃から財布に関してはかなり背伸びしており、自分の財力には見合わない高級な革財布を使い続けている。財布にこだわる明確な理由はなく、直感的なものだ。自分のお金を管理する為の財布にこだわることで、結果として財布を大切にすることになり、それがお金を大切にすることにつながると思っているからだ。
また、よく言われることだが、お札も居心地の悪い財布よりも、居心地の良い財布に長く居座っていたいと思うはず。なので、良い財布を持つことは無駄遣いをなくし、お札が集まると思っている。迷信だと理解しているが、大事なことだと本気で思っている。
で、長年使ってきたフェリージの二つ折り革財布をそろそろ買い替える時期になってきたので、30代後半の男性が持っていてカッコ良く、40代まで使っていても恥ずかしくないおすすめのメンズ財布を選びたいと思う。
今までの革財布を振り返る
財布のメーカー・フランドは海外製、日本製含めて腐るほどある。この分野にそれ程詳しくないので、沢山のメーカー・ブランドから基準も無く欲しいメンズ財布を選ぶのは難しい。
よって、自分が今まで愛用していた財布を振り返ることで、次に欲しい財布の基準を選びたいと思う。今まで使っていた財布といっても2つしか無い。GUCCI(グッチ)の革財布とFelisi(フェリージ)の革財布だ。いずれも、二つ折りである。
まずは、この2つの財布を選んだ理由や、その時満足していたこと不満に感じていたことを振り返ってみる。
グッチの二つ折り革財布
この財布は社会人になった年(23歳)の冬のボーナスで買ったものだ。
自分で買った初めてのブランド物だったからかなり大切に使っていた。値段は5万円代だったと思う。ぶっちゃけこの財布を選んだ理由はブランドだけだ。使われている革の質とか全く考えていない。20代の知識がない若造が考える高級ブランド=GUCCIだっただけである。
とは言え、グッチの財布は10年以上も使い続けていた。この財布を買い替えた理由は、縫製がほつれてしまいボロボロになっていたからだ。グッチのメンズ財布はそれ程革にこだわっている感じはしないが、革自体はまだまだ使える状態だった。
しかし、もったいないものの10年使えば十分と思い買い替えることにした。
フェリージの二つ折り革財布
とにかくブランド名、知名度だけで選んだグッチとは違い、30代の男性に相応しい革にこだわった財布が欲しいと思った俺は、当時有名になりつつあった「フェリージ」の財布を買うことにした。
「イタリアで手作り革工房としてスタートし、世界的に高い評価を受けている」という点と、実際に見た財布のデザインと色が気に入ったからだ。(F452という型番で金額は4万円台だったかな?なお、嫁さんが誕生日プレゼントとして買ってくれたものだ。)この財布は差し込み式の薄型カードケースが付いた2つ折のもので、 本体から薄型カードケースを取り外せばそれぞれ独立した状態で使うことができるという面白い作りになっている。革の小物アイテムを2つ手に入れたような得した気分になった。
本体は札入れが2室でカード入れが4室。さらに小銭入れが1室付いているので、収納力も高く使い勝手が良い。薄型カードケースは、ワイドポケットが1室でカード入れが3室もあり、本体と別に使っても十分利用価値があるすぐれものだ。
この財布の革はパケッタレザーと言う革で作られている。パケッタレザーとは化学薬品は一切使わず、植物性のタンニンでなめされた高級な革である。特徴としては、傷つきやすく色落ちしやすいという欠点がある一方、使い込むうちに艶が増し、味が出てくるところである。
実際、俺は5年近く使っているが、表面には傷が多い。しかし、艶がでていてその傷さえも使い込んだからこその風合いとして受け入れる事ができる。また、内側はヌメ革なのでいい感じの深い飴色になっており、眺めているだけ惚れ惚れする。革のエイジングを楽しむことが出来る。
ということで、フェリージの財布はまだまだ現役として使えるのだが、30代後半に入り、長財布に魅力を感じ始めている。二つ折り財布よりも長財布を使う方が出来る男を演出出来るのではないかと思い始めているのだ。
そんな時、ふと立ち寄った土屋鞄のブライドルレザーとコードバンのメンズ長財布に心を射抜かれてしまった。実際手にしてみると、その魅力の虜になってしまった。なお、今使っているフェリージの財布をプレゼントとしてくれた嫁さんも買い替えに賛同してくれている。理解ある嫁さんをもらって幸せだ!
ということで、フェリージの財布にお別れを告げるのはもったいないが、30代後半の男性が使っていてカッコ良く、40代になっても長く使い続ける事ができる財布としては、ブライドルレザーかコードバンの長財布がいいと考えている。
ブライドルレザーとコードバンの違い
ブライドルレザーとは、牛革を時間をかけてロウに漬け込んだり、手作業でロウを刷り込み、革自体の耐久性を向上させる製法で作られたものである。これはイギリスの伝統的な製法であり、耐久性を求められる馬具を作るために用いられていた。
この説明を聞いただけで、何だかワクワクしてしまう。
特徴としては、革の表面に「ブルーム」というロウの白い粉が浮き出ること。よって、初めは艶がない。しかし、そのロウが革に擦り込まれてゆくにつれて色が深まり、艶が増していく。また、なんとも言えない重厚感も醸しだしている。
次に、コードバンとは、革のダイヤモンドと言われるくらい貴重で高価な革であり、牛革ではなく農耕馬のおしりの革を指す。農耕馬のおしりの革は繊維が非常に緻密であり、単層構造で厚みもあるため10年20年使える程の耐久性がある。
また、ブライドルレザーと違い、初めから深い艶があるのも特徴である。パッと見で高級なメンズ財布であることがハッキリと分かる上品な光沢を醸し出している。もちろん、その光沢は使い込むうちに深みを増していくので、革独特のエイジングを楽しむことも出来る。
以上、ブライドルレザーとコードバンは、今俺が使っているフェリージのパケッタレザーとは違った魅力を持っており、俺の個人的な価値観としてはより大人の男性に似合う素材だと感じている。
長財布のメーカーは日本製にしよう!
ググって色々調べた結果、ブライドルレザーにしろコードバンにしろ、素材そのものは海外製しか無く、日本製の長財布も素材は輸入しているようだ。そして、外国製よりも日本製の方が安い。
となれば、日本の職人さんが手がけた信頼性の高い長財布を購入した方が安心して長く使える気がする。日本製を買った方が日本経済に役立つしね。
ということで、日本製の長財布を買うことに決定だ。で、日本で信頼でき、評判の良く、30代・40代の男性におすすめされている革製品メーカーを探してみると、以下の3つが候補に上がった。
- 土屋鞄製造所
- GANZO(ガンゾ)
- 万双(マンソウ)
あとは、実際に店に足を運んで、じっくりと選び、直感的に気に入った長財布を買うだけだ。これから、10年以上付き合うことになる大切な相棒をしっかりと時間をかけて選ぼう!
30代・40代の大人の男に似合う財布を手に入れるのが楽しみだ。それにしても、メンズ財布の選び方も奥が深いなぁ〜。
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