「アンガーマネジメント」でイライラ解消!怒りは6秒で治まる。

人生・ライフスタイル

「怒り」という感情がなくなれば、どんなに平穏で素晴らしい人生を送ることができるのだろう。

先日、ほとんど人とかかわらずに1日を過ごしたことがあった。

この日の夜、ふと1日を振り返った時に、「怒り」や「イライラ」「いら立ち」という感情を朝から一度も感じていないことに気がつき、「穏やかな1日だったなぁ〜」ととてもいい気持ちになった。

怒りを感じなかった理由は、精神的におかしくなったわけもなく、心理学的に見て特殊な状況に置かれていたわけでもない。

ただ単に、その日1日、怒りを覚えるような場面に出くわさなかっただけである。怒りという感情が無いだけでこんなに幸福感を味わえるなんて本当に驚いた。

日々の暮らしや自分の人生から、怒りという感情をなくすことは不可能だろうが、「怒りを抑える」「早い段階で怒りを鎮める」ということは可能だと思う。

そして、それが実現できればどんなにいいだろうか。どれだけ穏やかな人生がおくれるのだろう?

ってことで、いわゆる「アンガーマネジメント」について調べ、怒りの少ない穏やかな生活を模索してみよう。

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怒りとは

怒りとは人間の原始的感情の1つ。

「嬉しい」「悲しい」と同じような感情の1つであり、誰しもが持つ感情である。

そういえば、犬や猫はもちろん、爬虫類や昆虫だって怒るもんね。つまり、「怒り」とは動物・生物にとって必要不可欠な感情なのだ。

また、怒りは基本的に自身が危険にさらされた時に沸き起こる感情であり、肉体的な危険に限らず、精神的な危険が発生した時も発動する。

例えば、自尊心や名誉を傷つけられたとか、地位を脅かされる事をされた時などに発生する。

怒りとは肉体的・精神的に自分を守るための防衛本能なのである。

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アンガーマネジメントとは

生物にとって怒りが必要不可欠な防衛本能であることは分かった。

となると、やっぱり怒りを完全になくすことは出来ないし、無理矢理無くしてはいけないことだといえる。でも、だからといって、怒りの少ない平穏な生活を諦めたくはない。

そこで、取るべき行動は、怒りの発生メカニズムを知り、怒りのコントロール方法を身に付けるということ。

どういう時に人は怒ってしまうのか?怒ってしまった場合、その怒りを鎮める為にはどうすればいいのかを学べばよいのである。

で、この怒りをコントロールするという考え方は、かなり昔から存在している。それが、「アンガーマネジメント」である。

アンガーマネジメントとは、怒りやいらいらを自ら管理し、適切な問題解決やコミュニケーションに結びつける心理技術のことで、1970年代にアメリカで開始された。

怒りやいらいらを抑制するのではなく、怒りの要因などを客観的に把握することで、衝動的な行動を抑え、より良い人生を送れるようにすることを目的としている。

つまり、アンガーマネジメントとは「怒りと上手く付き合う方法」ってわけ。

こんな考え方が、1970年代のアメリカで発生したなんてね。世界中の誰しもが「怒りのない穏やかな人生」を求めてるんだね。

でも、アンガーマネジメントとかいう横文字なんて持ち出さなくても、仏教でいうところの悟りも同じ考え方な気がするな。。。

自我を捨てることができれば、怒りなど感じず、常に穏やかな気持を保てるきがするし・・・。

ま、悟りを開くなんてことは数十年修行してもムリだろうから、やっぱり悟りを開くのではなく、技術としてのアンガーマネジメントを勉強する方が手っ取り早いな。

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怒りの発生メカニズム

さて、人はどんな時に怒りやいら立ちを感じるのかというと、肉体的・精神的に危険を感じた時なわけだが、ここで考えるべきなのは、精神的な危険を感じた時のことである。

日常生活で肉体的な危険を感じるなんて稀なことだし、それはそれで怒りという感情をフルに発揮して防衛しなきゃいけないしね。

ということで、今考えたいのは精神的・感情的な原因で無駄に発生する怒りを抑えることで。このケースに焦点を絞って怒りのメカニズムを考えてみたい。

で、早速自分が怒ってしまったケースを思い出してみる。

そうすると、物事が自分の思い通りにならない時に怒りやイライラが発生していると気付く。もちろん、人が自分の思い通りに動いてくれないというケースも含む。

では、なぜ自分の思い通りにならないと怒りを覚えるのだろうか?「思い通りにならない」とはどういうことなのだろうか?

それは、「べき論」で説明できる。

とにかく、ありとあらゆることにおいて、俺は”こうすべき””こうなるべき”という絶対的な考えを持っている。そして、自分の考えている「べき」通りに物事が進まないと、怒りやいら立ちを感じるのだ。

この「べき論的考え方」を強く持っていることが、私の心のなかに怒りを生み出す原因であり、発生のメカニズムである。

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べき論を持つことは悪いことなのか

べき論を強く持っているということは、「あるべき理想の姿」を常に考えて行動している証拠であり、それは自分に課せられた義務を果たそうとする信念から来ている。

つまり、自分の行動には責任も持って完璧にこなしたいという強い思いから来ている。といえば、少しは聞こえがいいが、深層心理では「人にダメな人間と思われたくない」という気持ちが強く働いていると思うんだけどね。

で、行動に責任を持つことはいいことであり、そう考えると「べき論」を持つこと自体は悪いことではない。

悪いのは、自分の行動だけでなく、人の行動や人が関わることにまで自分の「べき論」を持ち込むことである。

自分が「こうすべき」と思っていても、他人が同じ様に考えているとは限らないからね。

ってか、考え方なんて十人十色。

全ての事において、同じ「あるべき理想の姿」をイメージする人間なんて存在しない。同じDNAを持ち、同じ環境で育った双子でさえ、100%同じ行動を取ることなんてあり得ないんだからね。

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怒りをコントロールする方法は6秒間の辛抱だ!

ってことで、自分だけで完結する事柄に対して自分のべき論を貫くことは問題ないが、他人が関わる事柄においてはべき論を持ち込まない(他人に自分のべき論を押し付けない)ことが大切である。

「他人が関わる全てのことは自分の考える理想の姿にならないのが当たり前」

この事を理解するだけでも、怒り自体が発生しなかったり、例え怒りをを覚えてもそれが爆発する前に抑えたり、早い段階で鎮めたりすることが可能になると思う。

また、「怒りのピークは6秒で治まる」という事を理解しておくのも怒りをコントロールするために非常に役に立つ。

「いくら理想の姿にならないのが当たり前と言っても、いくら何でもこれは酷すぎるだろう!」と思うことは多々あるはずだ。そんな時は、一気に頭に血が上り怒りを抑えられなくなるだろう。そして、怒鳴り散らして怒りはますます大きくなる・・・。

しかし、そんな時も、6秒間何もせず、何も発言せず、じっと深呼吸をして耐えてみたい。

たったの6秒間である。

この僅かな時間を耐えることで、怒りはピークを過ぎ、冷静に対応出来るようになるはずなのだ。

怒りに任せて行動してしまうと、更に怒りを生む悪循環となる。よって、6秒耐えて冷静になるということも怒りをコントローする手法として重要である。

怒りをコントロールできれば、怒りという嫌な感情に振り回されない穏やかな人生を送ることが出来る。また、怒りやイライラは人に伝染する。よって、自分が怒りをコントロールしその発生を抑えることができれば、周りの人も平穏に過ごすことが出来るのだ。

周りの人のためにも、怒りをしっかりとコントロールしていきたい。

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