俺は、小さな失敗ですぐにくよくよする性格。
しかも、数日間くよくよし続ける。忘れたくても失敗したことが頭から離れず、自分の行動を後悔し続けどんどん落ち込んでいく。思い出さなくていいのに、やらかした失敗を頭の中でリピートし続ける。
「大した失敗じゃないんだから、そんなに悩み続けなくてもいいのに。今回の失敗を糧に、次に活かせばいいだけだよね」なんて自分に言い聞かせ、前向きな気持になろうとしても、「あの時、なんでこうしなかったんだろう。なんであんなことしたんだろう」って、”たられば”ばかり考えてしまう。
時間は巻き戻すことは出来ないんだから、いつまでも”たられば”を考えても意味ないのは理解しているが、どうしても考え続けてしまう。これが結構なストレスになっているのもわかってるんだけど・・・。
しかし、先日、取り返しがつかないほどの大きな失敗をした時に、この悩み続ける嫌な性格が発動しなかった経験をした。
想像を超える失敗はストレス耐性を強くする?
プライベートでの失敗か、仕事上での失敗かはさて置き、俺は取り返しがつかない程の大きな失敗をした。自分だけの問題ではなく、多くの人に迷惑をかけてしまう程の失敗だ。
この失敗に気がついた時、俺は顔から血の気が引くのをまじまじと感じた。次の瞬間、一気に思考回路が停止し、頭がボーっとしてしまった。
一瞬にして今が現実が夢なのかも判断が付かない状態になった。それ程混乱した。
小さな失敗は沢山経験したが、こんな状態になったことはない。
一気に思考回路が停止した理由は、今回やらかした失敗が自分で対処できるレベルのものではないことを悟ったからだろう。失敗をしてしまった直後、自分は何をすべきなのか全く判断できなかった。
つまり、ストレス耐性が強化されていたのではなく、これから自分に振りかかる事態を予測することが出来きず、ストレスを感じるとかそういうレベルではなかったということなんだと思う。
強烈なストレスに対する自己防衛
俺は一気に頭がボーっとしてしまい、思考回路が停止していた。
例えるならば、頭の中のブレーカーが落ちたような状態だ。思考を停止することで、大きな失敗による強烈なストレスから無意識のうちに身を守ったんだと思う。冷静に考えると人間の体ってすげぇーな。
で、思考回路停止状態はそれ程長くは続かなかった。
多分、頭の中のブレーカーが落ちていたのは1分あるかないかだ。思考停止から回復した俺は、自分でも信じられないほど冷静だった。
やらかした失敗をなんとか収束すべく、関連する人たちにすぐさま連絡を取り、多くの人の協力を得ながら対応した。
もちろん、失敗に対する対応は数時間に及んだ。しかし、その間、失敗を後悔し、くよくよすることは無かった。常に前を向いて対応に集中していた。しばらく時間が経った後も、失敗をくよくよせず、笑い話として人に話すことができている。
この経験は一体何だったのだろうか?
人の性格はそんなに簡単に変わらない。40年近く失敗を後悔し続けくよくよする性格なのに、なぜ今回は違ったのだろうか?
なんの根拠もない俺の想像だが、頭のブレーカーが落ちたことが関係している気がしている。この体験で俺の脳神経細胞ネットワークに今までと違う変化が起こったような気がする。
もちろん、いい意味での変化だ。
失敗してもくよくよし続けず、冷静に対応するための思考回路が構築されたような、そんな事を漠然と感じるのだ。
アラフォーになっても、新たな経験をすることでレベルアップすることが出来るんだって実感できた良い体験だった。
このような経験を繰り返すことで、人はストレス耐性を強化することが出来るんだと思う。失敗という誰もが経験したくないものだけど、失敗を経験し乗り越えていくことで、ちょっとやそっとのストレスではびくともしない精神、脳細胞ネットワークを作ることが出来るんだろう。
多くの人に迷惑かけちゃったけど、いい体験したわ。
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