低所得者層の割合が4割に!年収300万円どころか100万円未満で暮らす人もいる!?

人生・ライフスタイル

まず、低所得者層の定義って何だろう?と思って調べてみた。

明確に基準が定義されているわけでないようだが、低所得者層とは年収300万円以下と定義されている場合が多いみたいだ。手取りでいうと年収200万円~250万円の人が該当する。

次に、日本において低所得者の割合はどの程度いるのか調べてみたところ、日本の労働人口の4割以上が該当するらしい。働いている人の5人に2人が低所得者層ということになる。

世界3位の経済大国である我が日本国において、これだけ多くの人が低所得者というのは驚きであるとともに、なんだか悲しい気持ちになってしまう・・・。

正社員の減少とそれに伴う非正規社員(契約社員、派遣社員、アルバイト、フリーター等)の増加により、日本の貧困率は急激に増加しているというニュースは見ていたけど、これ程の割合でそのような人たちがいるとは思いもしなかった。

 

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低所得者層の増加、貧困率上昇の一方・・・

収入が少ない人がこれだけ増えている一方、こんなニュースもよく目にする。

  • 民間大手企業の冬のボーナスが、4年連続の増加で92万7892円になった。
  • 東証一部上場企業の冬のボーナスは71万8124円。
  • 国家公務員の冬のボーナスは70万4800円。
  • 中小企業の冬のボーナスは27万7086円。
    〜但し、ボーナスが出ない中小企業の割合は約4割。

年収が300万円未満の人の割合が4割に達する中、冬のボーナスだけで100万円を稼ぐ人もいる。100万円以下で暮らす人がいる中、ボーナスだけでそれを上回る人がいるわけだ。

本当に凄い年収格差のある国になってしまったんだね。。。と、何となく悲しい気持ちになってしまったが、この気持の原因は何だろう?

世界1位の経済大国はアメリカだ。しかし、アメリカは貧困の差が激しく、経済的な意味でとても幸せな人ととても不幸な人が存在している。2位の経済大国である中国も同じだ。

一方、日本はこの2カ国よりも貧困の差は大きくない。つまり、日本は経済的な意味でより多くの人が幸せな国だと思っていた。だから、日本が3位だとしてもそれなりに誇りを持てると思っていた。

しかし、3分の1が貧困だと言われているアメリカに日本が急激に近づいている現実を知り、何となく悲しい気持ちになった。つまり、もう日本に誇りを持てないと思ってしまったわけだ。

 

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年収300万円以下は不幸?年収と幸福度の関係

低所得者層の増加、貧困率の上昇は決して良いものではない。幸せなことか、不幸なことかと聞かれたら不幸なことといえるだろう。

しかし、年収300万円以下で暮らす人が不幸か?平均以上の年収をもらってる人は幸せか?と聞かれたら何も断言できない。なぜなら、平均以上の年収をもらっている俺が幸せではなく、どっちかと言えば不幸と感じるからだ。

 

年収と幸福度については、様々な調査・研究が行われている。

年収が増えるに連れて人の幸福度や満足度は上昇する。しかし、ある金額を超えると反対に幸福度・満足度は下がっていくというのだ。

幸福度が下がりだす年収は、調査によって様々だが大体600万〜800万円までは幸福度が上がるが、それ以上の年収を稼ぐ人は幸福度が下がる。

その理由は様々。

  • 年収が低い時は欲しいものが満足に買えない。しかし、年収が上がるに連れて欲しいものを手に入れることができるようになるため幸福度は上がる。しかし、年収が一定額を超えると、欲しいものが何でも簡単に手に入る為、達成感を感じなくなる。
  • 高額な年収を得るということは、それだけ責任のある仕事を与えられたり、長時間労働(残業)を強いられたり、部下を管理することを要求される。つまり、年収が増加するに連れてストレスが増加することになる。
  • 年収が高い人は、仕事に費やす時間が多くなりプライベートを楽しめなくなる。趣味を楽しむ時間が無くなり、家族や友人と過ごす時間が減ることで不満や孤独感を感じるようになる。

上記の様なことが原因で、年収が増えるに度に右肩上がりだった幸福度が下がりだすと言うのだ。

 

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マズローの欲求5段階説からも証明されるよね。

マズローの欲求5段階説とは、アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローが発表したもの。人間の欲求は5段階のピラミットのような構造になっていて、低階層の欲求を満たすと次の階層の欲求を求めるというのだ。

【マズローの欲求5段階】

  • 1段目:生理的欲求
    生きる為、生命維持の為の基本的な欲求。食べたい、飲みたい、寝たい、排泄したいなどの欲求。
  • 2段階目:安全欲求
    危険から逃れ、安全に健康的に生活したいという欲求。雨風を凌ぐ為の家が欲しいとか、寒さを防ぐ服が欲しいとか、ひもじさを感じない程度に食事がしたいとか、これらの生活を行うためのお金が欲しいとか言う欲求。
  • 3段階目:社会的欲求
    集団への帰属欲求。つまり、家庭・友達・仲間・社会に受け入れられたい、所属していたという欲求。
  • 4段階目:自我・尊厳欲求(承認欲求)
    他人から認められたい・褒められたい・尊敬されたいという欲求。3段階目の社会的欲求は、集団に所属することだけで満たされる。しかし、所属するだけでは満足できなくなり求めるのがこの欲求。所属する集団で自分が必要とされたい、尊敬されたいという欲求だ。3段階目までの欲求は外的なものに対する欲求だが、4段目からは内的な満足を求める段階となる。
  • 5段階目:自己実現欲求
    自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮することであるべき自分を実現しようとする欲求。と言っても、俺は具体的にこの欲求を理解できないということは、俺は4段階目以下で止まってるってことだな・・・・

で、「年収と幸福度の関係性」は、「マズローの欲求5段階」で説明できると思う。

つまり、お金で得られる欲求は2段階目まで。3段目以上はお金だけでは得られない欲求だ。(社会的欲求を満たすためには、友達付き合いをするためにそれなりのお金は必要だろうが、お金があれば人間関係を構築できるかというとそうではない)

ということで、年収600万円〜800万円あれば2段目までの欲求は十分満たせる。しかし、それ以上稼いでも3段目以上の欲求は満たせなくなる。3段目以上の欲求は、コミニュケーション能力だったり、人より秀でた才能だったり、人間関係構築に費やす十分な時間が必要となる。

しかし、高い年収を貰う人は仕事に費やす時間が多くなり、自分が所属する集団(家族・友達・仲間等)での十分な活動ができなくなる。結果、幸福度を感じづらくなる。

 

年収が低い頃は十万円でも上がるとそれだけで嬉しく幸福度が上がっていた。しかし、今は年収が100万円上がってもほとんど幸せを感じない。つまり、俺が求めているものは、集団に帰属し、その集団で必要とされることなんだろうな。

それにしても、低所得者層の割合増加のニュースを見て書き始めたブログの結論が、自分の幸せについて考えることになるとは思わなかったな・・・。

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