「止まない雨はない」「明けない夜はない」とは、辛い人生を送っている人を慰める時に使う言葉。
その意味は、、、
- 「辛いこともいつかは終わり、幸せな時が訪れる」
- 「悪い状態もいつかは終わりが来て良い状態となる」
ということである。
確かに、雨は2・3日振り続けば止んで晴れるし、夜になっても12時間後には朝が訪れ明るくなる。
しかし、辛い時期というものは、いつ終わるのかさっぱり分からない。
人生におけるつらい時期は、数日で終わることもあれば、数十年続く場合もある。
この言葉は本当なのだろうか?
雨が止むのも、夜が明けるのも自分の力じゃない
- 止まない雨はないというが、雨が止むという現象はただ待っていれば訪れる。
- 明けない夜はないというが、自分は何もしなくても勝手に暗くなって勝手に明るくなる。
つまり、この言葉が現す現象は他力本願であり、自分の力で雨を止めているわけでも、自分の力で夜を終わらせているわけでもない。
では、つらい人生を終わらせるためには、ただ待っているだけで良いのだろうか?
実際、自分では何もしなくてもつらい人生が終わり、楽しく明るい生活が訪れることもあるだろう。しかし、つらい人生は自分の行動、努力で変えなければならないのがほとんどだ。
人は、努力することで逆境を乗り越えなければならない。
待っているだけでは何も解決しないというのが大半だ。
出口のないトンネルはないって言葉もある
「やまない雨はない」「明けない夜はない」に似たもので、「出口のないトンネルはない」という言葉がある。
しかし、この言葉は他力本願ではない。
暗いトンネルに迷い込んでしまった場合、自分の力で前に進まなければ、いつまで経っても出口にはたどり着かない。
出口があるトンネルだとしても、前に進まなければいつまで経っても光は見えない。
これらの言葉の持つ意味とか背景を考えると、「人生がつらい」と悩んでいる人に送る言葉としては、「やまない雨はない」「明けない夜はない」よりも、「出口のないトンネルはない」の方が適切かつ的確だと思う。
- 私の辛い人生はいつまで続くんだろう・・・
と思って考えてみたけど、じっと耐えていてもこの環境は変わらないんだろうな。
この逆境を自分の力で乗り越えられるように頑張らないと。
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