俺は酒が飲めない。
ビール一杯でもうダメ。それ以上飲むと頭が痛くなり、気分が悪くなり、体中の関節が痛くなる。アルコールを受け入れない体質なのだ。
しかし、そんな俺を見てこういう人達が沢山いる。
- 「お酒を飲めないなんて、人生で損しているよ。練習して飲めるようになったほうがいいんじゃない?」
- 「仕事終わりとか、風呂上がりのビールとか最高に美味しいのに。もったいない。」
- 「晩酌とかしないの?ストレス発散できるのに。」
でも、そんなこと言われても俺はずっとこう思っていた。
- 「お酒飲んだら頭痛するし、吐いちゃうし、体中痛くなるし。俺にとってアルコールは毒なんだよね。なんで、そんな毒を練習してまで飲めるようにならなきゃいけないんだよ!」
- 「確かに仕事終わりとか風呂上がりとかにビールをクイッと飲むのは美味しかもしれないよ。でも、俺は炭酸飲料の方がいいんだよね。頭痛くならないし。」
- 「晩酌なんてしねぇ〜よ。ストレス発散どころか、余計ストレス貯まるし、翌日は体がだるくなるし」
お酒が飲めない人は人生を損してる?んなことあるか!
そもそも、「お酒が飲めないなんて可愛そう」なんて言っている人は、お酒飲むと楽しくなるからだよね?
でも、俺のように酒が弱い人間にとって酒は毒であり、アルコールを飲んで楽しくなる経験なんてしたことがない。そんな酒が飲めない人間にアルコールを勧められても理解できないっての。
でも、最近少し理解できる気がしてきた。
お酒が飲める人のお酒の楽しみ方
冒頭に書いたようにお酒が飲める人は、お酒を飲むことで楽しい気分になったり、それによりストレスを発散している。
また、休日には朝からお酒を飲んだり、明るい昼間からお酒を飲むことを至福の時のように表現する。
もちろん、お酒に溺れてしまうとアルコール中毒になる危険性もはらんでいるが、節度を持ってお酒を楽しむ分には、人生の楽しみの1つとして大きな意味を持っているんだろう。
そんなことを考えるようになったのは、休日に何もすることがないから。もし、俺がお酒を飲める人間だったら、「今日はやることなくて暇だし、昼間っから酒でも飲むか!」と退屈な休日を楽しむことができるだろう。
そして、「あぁ〜、暇だなぁ〜。今日一日無駄に過ごしちゃうなぁ〜」なんて憂鬱な気分になるどころか、「昼間っから酒飲めて楽しい!」と有意義に過ごすことができるんだろう。
そう考えると、お酒を飲めないことで人生を損しているということが理解できるようになってきた。
では、訓練すれば俺も酒を楽しむことができるようになるのだろうか?答えはNO!
就職して新人時代は、毎日ように先輩に連れられ飲み歩いた。そして、毎日吐くまで飲んでいた。確かに、ビール一杯しか飲めなかった俺も毎日酒を呑むことで、多少酒を飲んでも平気な体になった。
ただ、楽しくならない。酒に酔っても、常に冷静だった。何もかも忘れて馬鹿騒ぎするような良い方は結局できなかった。
生まれつき酒が飲めない体だから仕方ないんだろうな。
酒を楽しめる体に生まれ、酒を呑んで陽気な気分になれる人が羨ましい。
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