新型コロナウイルス禍で、人々の消費活動・経済活動が低迷する中、多くの企業が減収減益となっている。また、中には大赤字を出し続けながらも、公的資金・補助金等を活用しながらなんとか耐え忍んでいる企業も多い。
また、2年近く続くコロナ禍において、時短営業や休業を余儀なくされ、耐えきれずにコロナ倒産している企業も少なくない。
という悲しい状況が当たり前だと思っていたが、こんな環境下でも莫大な利益を叩き出している企業もいる。
コロナ不況に伴い、いつリストラ・倒産によって職を失うかわからずビクビクしながら暮らしている人がいる一方で、勤務先が最高益を叩き出し、ボーナスがもらえないなんて心配する必要もない人がいるんだから、世の中って不思議なもんだよね。
同じ大企業でも天国と地獄。
トヨタ自動車の2021年4〜6月木の連結決算は売上高が前年同期比72.5%増の約8兆円、純利益が約5.7倍の約9000億円で、いずれも過去最高となった。
ホンダも連結業績予想が好調で、最終利益が6700億円と5月時点の予想よりも800億円も増加した。
三菱UFJフィナンシャル・グループの連結純利益は前年同期比108.8%増の3830億円。三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行の2行合算の実質業務利益は1718億円となった。
一方、ANA、JAL、JTB等のこれまた日本を代表する一流の大企業は全く状況が異なる。最高益どころか、減収減益の大赤字状態。会社を延命させるためにお金を借りまくっている状況だ。
これらの大儲けしてる企業、赤字で苦しんでいる企業で働く社員たちは、皆同じように学生時代は遊び呆けることなくしっかり勉学に励み、そしていい大学に入学し、就職活動に励み、これらの競争率の高い日本を代表する一流の大企業に入社したわけだ。
なのに、新型コロナ禍でもリストラとか倒産なんて全く心配しなくていい人もいれば、明日の我が身がどうなるかも分からず、不安な毎日を過ごす人もいる。
まさに天国で暮らす人と、天国から一気に地獄に突き落とされた人のようだ。
数年前までは、同じエリートだったのに、なぜここまで大きな違いが生まれるのやら・・・。これはその人の努力とか日頃の行いとか全く関係ないからね。
「運」としか言いようがないよね。
もちろん、莫大な利益を叩き出してる企業の社員は、それはそれで汗水流して働き、頑張っていることに間違いはないわけであり、運だけで安心した生活を手にしているわけではないだろうけど、やっぱり人生には巡り合わせというか運というか、そういう人の力では如何ともし難いものがあるように感じてしまう。
こうしてコロナ不況とは無縁みたいな人たちが、しっかりとお金を使って経済を回してくれるといいんだけど、こういう人たちって頭がいいから、将来を考えて貯金しちゃうんだろうなぁ〜。
で、ここでもまた現在苦しんでいる人たちと比較して差が開いてしまうんだね。
人生とは皮肉なものです。
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