最近悩んでいることがある。それは自分の性格だ。
権力と呼ばれるものに対してとても弱い。
どのように弱いかというと、権力を持つ人間に対してビクビク、おどおどしてしまう。そんな自分を見て「権力に逆らえない、弱くてダメな人間」と感じてしまう。
例えば、道で警察を見れば後ろめたいことなんてなにもないのにビクビクしてしまう。上司に呼ばれると、たったそれだけでおどおどして怯えてしまうのだ。上司ではなく先輩から呼ばれただけでもビクッとしてしまう。
会社で課長や部長などの上司に呼ばれることは頻繁にある訳であり、呼ばれる度にビクビクしていたら私は不審者扱いされてしまうし、頼りない人材とみなされてしまう。
なので、表情や態度に出さないようにしているが内心ではとても怯えているのだ。
この性格を治したいと思うので、権力に弱いという性格・心理状態について考えてみたいと思う。
幼少期の体験にまで振り返って・・・。
そもそも権力とは?
権力とは、他人を強制し服従させる力のこと。
権力を持つ者と持たざる者の関係は、「命令する者と命令される者」「支配する者と支配される者」という関係になる。
で、私は社会的地位として考えると、圧倒的に権力を持たざる者に分類されるケースが多い。どんなケースがあるかというと・・・
- 親父と私の関係。
- 年配者と私の関係。
- 国家権力(警察とか)と私の関係。
- 部長と私の関係。
- 課長と私の関係。
- 先輩と私の関係。
- 妻と私の関係・・・。
上記のケースの場合、俺は「服従させられる者」「命令される者」「支配される者」である。
一方、私が権力者になるケースというのもある。例をあげてみると・・・
- 妹と私の関係。
- 後輩(仕事・友達)と私の関係。
私が権力者になり得る場面なんてこれくらいしか無いのだ。やっぱり私は「権力を持たざる者」として多くの時間を過ごしているということだ。
権力に対して弱い理由
私は、権力に従う人間であることは疑いのない事実である。
ということは、権力に弱くて当然ではないのだろうか?権力に対して服従する立場の人間なのだから。
群れをなす動物も同じである。
群れのボスの命令は絶対であり、ボスの指示に従わねばならない。
そうして秩序が成り立ち、群れとして存続することができる。もし、ボスと言う権力に反発するものばかりであれば、群れとしての秩序が無くなり、群れは存在できない。または、反発した者はボスにより群れから追い出され、一人になり、結果生きていけなくなる。
人間も動物である。よって、権力に対して本能的に従うようにプログラムされているのだと思う。つまり、権力に弱いというのは人間の性なのである。
権力に怯える原因は幼少期のトラウマ?
自分が権力に弱い理由は分かったし、当然のことだと理解できた。
しかし、権力に従うことと、権力に怯えることは同じだろうか?と考えると違う気がする。
もちろん、権力者に嫌われ、目をつけられた場合は自分の生活が脅かされるリスクが高まるため、権力者に対して怯えてしまう理屈は分かる。
ただし、私は動物ではない。知性のある人間だ。街で警察を見たり、ただ上司に呼ばれただけで怯えるとうのは過剰過ぎる反応である。
このように、権力に対して過剰過ぎる反応と理解しているにも関わらず、なぜ必要以上にビクビク、おどおどしてしまうのか?
それは、幼少期の体験からくるトラウマが原因だと考えられる。
とこのブログを書いていき気がついた。と言うか、思い出した。。。
初めての権力者である親父との関係
私は、親父を尊敬しているし、親父が好きだ。今はね。
しかし、幼少期の私は親父を怖がり、親父を見るなり母親の後ろに隠れるような子供だったらしい。
私自身は覚えていないけど、母親が昔私にこう話してくれた。「親父は、長男である私を立派に育てるため、かなり厳しく教育していた」ということらしい。
私が言うことを聞かなければ殴って従わせ、めそめそしていれば「男のくせに!」と殴っていたらしい。暴力ではなく父親としての愛情であるのだが、こういうことが続いた結果、小さいころの私は「親父=自分を殴る人」と認識し、親父を見つけると母親の後ろに隠れ、「ごめんなさい、ごめんなさい、悪いことはしません」と繰り返し謝り続けていたらしい。
そんな私を見て、親父はそれ以降私に手を上げることは無くなり、言葉で私を教育するようになったらしい。
ってことで、権力者に対して異常な程に怯えてしまう理由はどうも幼少期の体験にあるようだ。
いわゆるトラウマってやつなのかもね。
結論は、権力に弱くてもいいじゃん!
ってことで、権力に弱いというのは人間としての性。
権力を有する者に対して怯えてしまうのは、幼少期の体験からくるトラウマという結論になった。
こう考えると、「俺は権力に逆らえない、弱いダメな人間」というわけではなく、権力と上手く付き合う術を学んでいないだけだということになる。
幸いなことに、今の部長や課長や先輩に権力を振りかざして私に危害を加える人は居ない。なので、彼らに対して怯える必要がないことは十分に頭で理解できている。
必要以上に怯えてしまう自分の心理状態もしっかりと理解できたことだし、彼らに対してもっと心を開いて、怯えずに接していこうと思う。
トラウマを克服するトレーニングだ。
それにしても、まさか幼い時の体験が未だに俺の心を支配しているとは思わなかった。
こうやって、自分の悩みをブログに書くことで冷静に分析出来るというのも、新しい発見だな。
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