様々なメディアで節約テクニック的な特集が組まれることは多い。
つい先日も、私がよく見ているインターネットサイトに「節約できない人の特徴」なんて記事が掲載されていた。
それだけ節約に関心を持つ人が多く、節約したくても節約できない人、貯金できずに悩んでいる人が多いってことだろうな。
でも、節約にテクニックとか必要なのかな?
というのも、節約が上手くいくための「裏技」なんてものはなく、要するにお金を使わないようにするしか無い。ただそれだけのこと。
なのに、節約に悩む人は、一体何を求めているのだろうか?
繰り返しになるけど、節約って結局お金を使わないようにするだけだよね。でも、節約ができない人にとっては、それが難しいんだろうな・・・。
なぜだろう?
お金を使うことに快感を覚える人と罪悪感を感じる人
そう言えば、私は昔こんなブログ記事を書いた「ケチと思われず貯金する5つの方法」。
節約に特別なテクニックは必要ないとか言いながら、貯金する方法(=節約術)なんて記事書いてた(汗)。
でも、節約できない人とできる人の違いは、節約術を知っているか知らないか、実践しているかしていないかではなく、お金に対する考え方、価値観の違いだと思う。
節約できずにお金を浪費してしまう人は、基本的にお金を使うことが好きだったり、貯金額にそれほど興味がないんだと思う。
一方、自称節約が得意な私のような人間は、お金を使うことに罪悪感を感じる。
喉が乾いていてもたった120円の缶コーヒーやジュースを自動販売機で買うのもためらってしまう。家でお茶を作れば数十円で済むし、スーパーに行けば100円以下で買えることを考えると無駄遣いになると考えてしまうからだ。
もちろん、飲み物だけではない。日頃の消費活動で色んな事を考えてしまう。
- 寒いけど、エアコンつけるの勿体無い。スクワットすれば暖かくなるよな。
- たった一駅の為に電車乗るの勿体無い。歩けばお金使わなくていいし・・・。健康にもいいから歩くか。
- 今日は牛肉のステーキが食べたいな!でも、一時の快楽のために勿体無いな。豚肉のステーキでも十分うまいからそれで我慢するか。先月も牛肉のステーキ食べたし・・・。
- 今日は時間がないからハンバーガー食うか!本当はモスバーガー食べたいけど、安いからマックでもいいか。前回はモスバーガー食べたしな。
- 今の通勤カバン5年使ってるからもうそろそろ新しいのが欲しいな。でも、破れたりしてないし、綺麗な状態だし・・・。新しいカバン買うとこれ捨てなきゃいけないんだよね?なんか勿体無いな。やっぱり、壊れるまで使い続けよう。
- 家で自炊した時。フライパンのまま食べるか。お皿使ったら洗わなきゃいけないからな。洗剤代と水道代が勿体無い。
- etc・・・
自分でも異常じゃないかと思うくらい消費活動をしない。
もちろん、物欲はあるし、美味しいものを食べたいと思うし、電車どころかタクシーに乗って楽したいという欲もある。しかし、それらの欲求よりもお金を使うことに対する罪悪感の方が強い。
また、私が感じるのは罪悪感だけではない。
例えば、仕事が忙し過ぎて昼食が取れない時は、「食費が浮いた!」という馬鹿げた考えが生まれる。「夕食も食べなければ今日一日1円も使わないことになるぞ!」と訳の分からないことでワクワクしている変な自分が現れる。
お金を使う事に罪悪感を感じ、結果お金を使わなかった時は満足感を覚えるのだ。
そして、極めつけは貯金通帳を眺めてニヤニヤする趣味を持っていること。
上記のように日々の出費を減らし、そして月末に貯金通帳を眺め、先月よりいくら増えたかを計算するのが俺の趣味なのだ。自分が立てた計画よりも出費を抑え、計画以上に貯金できるとこれ以上ない程の幸福感と満足感と達成感を感じる。
- 節約ができない人=お金を使うこと=快感
- 節約ができる人=お金を使うこと=罪悪感
上記のような構図が出来ているのだろう。
なので、節約できない人の特徴は、計画性がないとか節約術を知らないとかの次元の問題ではなく、お金を使うことで快感を覚える脳みそを持っていることなのだ。
そう言えばここまで書いて思い出したけど、私がお金を使えない性格であることをこのブログの記事に書いたな・・・(その記事はこれ「お金を貯めるコツは優柔不断・心配性・面倒臭がり・飽きやすい性格になること」)
やっぱり、節約ができてちゃんと貯金できてるのは性格とか脳みそが何に快楽を感じるかの問題なんだろうな。
節約家と浪費家どっちがいいのかというと・・・
私は、生まれてこの方お金で苦労したことない。
- 「お金がないどうしよう・・・」
- 「次の給料日まで飯抜きだ・・・」
- 「借金の返済が苦痛だな・・・」
- etc・・・
と言ったようなことは一度もない。お金に関する不安なんて一度も感じたことがない。
そりゃそうだよね。
お金使いたいと思わないし、月末の貯金残高増やしたいから残業も苦じゃないから残業買って出るしね(無駄な残業をしてるわけではない)。結果、貯金は必要以上に溜まってるし・・・。
でも、人生色々損してるんじゃないかと本気で悩むことがある。
もっと、自分の欲求・欲望に正直になって色んな物を手に入れ、美味しいものを食べ、楽しい体験をした方が人生豊かになるんじゃないかと悩む。
周りの浪費家たちを見て羨ましいと思うことも多い。
浪費家で、貯金が無くて、お金で苦労して、常に不安を感じている人から見ると私の状況を羨ましいと感じる人もいるんだろうけど、結局は「無い物ねだり」、「隣の芝は青く見える」ってやつでどっちがいいとは言えないんだろうね。
つまり、両方のバランスを取るのが一番いいんだろうけど、それって節約家脳と浪費家脳を共存させなきゃいけないってことだよね?そんなことできるのだろうか?
難しい気がするな。。。
だって、節約にしても浪費にしても結局は脳が快楽を求めての行動でしょ?人間の脳はどこまで行っても満足しないわけだから欲望は尽きないからね。
ま、私は生まれつきの節約脳。
浪費による快感を求めるよりも、節約を極めた方が幸せなのかもしれないな。
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