いくら貯金があれば安心なのか？！目標達成しても安心できない・・・

俺は、昔から貯金が大好きだ。貯金が趣味と言ってもいいくらだ。

自らの意志で貯金を始めたのは、小学生時代だった。しかも、低学年の頃から貯金をしている。当時、毎月決まったお小遣いはもらっていなかったので、家事を手伝うことでお駄賃をもらい、それを貯金していた。

また、お年玉をもらったら、すぐに欲しい物を買うのではなく、まず貯金をしていた。そして、そのお年玉をどのようにやりくりして1年間を過ごすかを楽しみながら考えていた。算数は嫌いだったが、お金の計算をするのは大好きだった。

このように、俺は小学生時代から貯金をしているので、貯金歴が30年以上になるが、未だに貯金に励んでる。なぜなら、いつまで経っても自分の貯金額に対して安心出来ないのだ・・・。この心理状況についてまとめてみたいと思う。

なぜ貯金するのか？貯金する目的は？

貯金をする目的。それは、当初は欲しい物を買うためだった。

小学生の頃に貯金を始めた理由は、「欲しい物を買ってもらえなかった経験」から来ている。どうしても欲しいおもちゃがあったのだが、買ってもらえなかったのだ。どんなにお願いしても、どんなに泣きわめいても買ってもらえなかった。

その時、小学生の俺が思ったことはこうだ。

「お金を沢山持っていたら欲しいおもちゃが買えたのに・・・。お金を貯めよう！」

当時、欲しいおもちゃは300円だった。

で、この300円を貯めるために、俺は両親に交渉し、家のお手伝いをすることでお駄賃をもらうことにした。

庭の草むしり、お風呂掃除、食器洗い、肩たたき、洗車etc・・・。

お手伝い1回につき10円のお駄賃をもらっていた記憶がある。つまり、毎日1回、30日間連続でお手伝いをすることで300円を貯めた。

念願の300円を手にした俺は、早速欲しかったおもちゃを買おうと思ったのだが、いざおもちゃ屋さんに連れて行ってもらうと、握りしめた300円が急に惜しくなった。

おもちゃが欲しいという気持ちよりも、手にしている300円をそのまま持っておきたいという気持ちが大きくなったのだ。この時の気持ちをもっとはっきり表現すると以下の通りだ。

なんと可愛らしくない子供なんでしょう。。。。

そして、目標貯金額の600円を達成した俺はどうしたかというと、やっぱり新しいおもちゃが出たらどうしようと不安になり、更に300円を追加し、900円貯めることを目標に貯金に励みだしたのだ。

こうなると、ずっとループだ。

もともと、「欲しい物を買う」という目的のために貯金を始めたはずだったが、いつの間にか目的が変わってしまった。

貯金をする目的は、「将来欲しいと思うものが現れた時に、すぐに手に入れられる為」となったのだ。

人生初めての貯金を始めた頃、俺の目標貯金額は300円だった。

つまり、当時の俺は300円貯金できれば安心できたはずだ。

しかし、300円貯めた頃には、600円貯金しないと安心できなくなっていた。そして、600円貯金した俺は、900円貯金しないと安心できない・・・・。以後、ループ・・・。

つまり、人はいくら貯金しても安心できないのだ。

一般的な話として、「最低いくら貯金していれば安心なのか？」と言えば、6ヶ月分の給与額となる。

なぜなら、リストラされたとしても平均して6ヶ月以内には再就職出来るからである。リストラされ収入が途絶えたとしても、6ヶ月分の生活費が貯金できていれば、生活レベルを落とす必要がないからだ。

しかし、俺はこう考えてしまう。

貯金をしようと思う人は、多かれ少なかれ慎重な性格だと思う。

リスクを恐れるからこそ貯金して安心しようと思うのだろう。

となると、しっかりと貯金をする人ほど、いくら貯金しても安心できないというドツボにはまっていく。。。

こうなると、何のために頑張ってお金を稼いでいるのか分からなくなる。

仕事を頑張ってお金を稼いでいるのは、人生を楽しく過ごすためである。生きていくにはお金が必要だからね。でも、稼いだお金を使わず、得体も知れない不安、無くなることのない不安のために貯金するなんて本末転倒もいいところだ。

と、頭で分かっているけど、やっぱり貯金したいんだよね。この歳になると老後が心配だからなぁ〜。宝くじで1億円あたれば、それ以上貯金しないでパーッとつかって人生楽しむんだけどなぁ〜。

お金の使い方って難しい。