今日の日経新聞に三大都市圏のアルバイト平均時給が掲載されていた。
平均時給は996円とほぼ1,000円になったというのだ。俺は大学生の時、ガソリンスタンドでバイトをしていたけど、確か時給は600円台だったなぁ〜。かれこれ20年程前になるけど、その間に400円もバイトの時給が上がるなんて・・・。
物価はそこまで上がってないのに、良い世の中になったもんだ。
でも、こんなにアルバイトの時給が上がっちゃうと、学校を卒業しても正社員にならず、フリーターっていうか、アルバイトで生計を立てる人がますます増えちゃうんじゃないだろうか?と、少し心配になる。
アルバイトの平均時給は1,000円を超える時代へ!
今日の日経新聞に掲載されていた記事を一部抜粋。
求人情報大手のリクルートジョブズが21日まとめた三大都市圏(首都圏、東海、関西)の10月の募集時平均時給は996円と、前年同月と比べ1.9%上昇した。2013年7月から40カ月連続で前年同月比プラスとなり、06年1月の調査開始以降で最高となった。
ここまで時給が上がる理由。それは、政府が推し進める最低賃金改定の影響もあるのだろうが、それ以外にも人手不足という理由もある。
特に飲食業・外食産業では人手が足りないという話をよく聞く。コンビニとファミレスでバイトの奪い合いをしてるなんていう話も聞く。
なぜ、こんなにアルバイトが足りなくなってるのだろう?原因を探るべくネットサーフィンしてみたがなかなか見つからない・・・。
営業時間が長くなっていることが原因なのか?正社員を減らし、その分をアルバイトで補おうとしているため、アルバイトの需要が増えているのか?
はたまた、外国人観光客が増えてお客さんが増えているのが理由なのか?
アルバイト不足の理由ははっきりしないが、現実問題としてアルバイト人材が不足したことが時給アップの理由の1つであることは間違いない。
地域別の時給は?
都道府県別まで詳細な情報は出ていなかったが、以下の地域別にアルバイトの平均時給が公開されていた。
- 東京都を中心とする首都圏の平均時給・・・1036円
- 東海地区の平均時給・・・933円
- 関西地区の平均時給・・・964円
ちなみに、東京都の平均時給を公開しているとある求人サイトの情報によると、最高時給はなんと1,450円だった。なお、お仕事内容は営業・オフィス系。
その次に高額な時給を誇っていたお仕事は、IT・デジタル系で1,300円だ。
営業はノルマもあってキツイお仕事だし、IT・デジタル系はそれなりに知識と技術が必要だからアルバイト時給も高めなんだろうね。
時給が上がり続けると正社員になる意味なくね?
さて、時給が1,000円になると正社員や派遣社員にならず、アルバイトで生計を立てるような人たちが増えてしまうのではないだろうか?
そうなると、日本の税金収入(所得税や住民税など)はどんどん目減りし、それこそ不景気になってしまうのではないかと不安になってしまう。
ま、学生が短い時間で稼げるようになるのは良いことだと思うが、学校を卒業した社会人がアルバイトを生業にすることは出来るのだろうか?
ざっくり計算してみる。
俺の会社では、残業時間50時間以上なんて社員はザラにいる。つまり、1ヶ月に22日働くと仮定すると、1日2時間以上残業している計算になる。ということで、アルバイトをする人も平均して1日10時間働くと仮定しよう。
1ヶ月間で働く日数22日×1日に働く時間10時間×時給1000円=22万円
なんと、アルバイトで1ヶ月22万を稼ぎ出すことになる。
年収にすると260万円である・・・・。手取りだと220万ってところかな?
アルバイトで時給1,000円ももらったら正社員にならなくてもなんとか生きていけるか?なんて簡単に考えてしまったが、そう甘いものではないね。
東京で暮らそうと思えば、年収260万円じゃまともに暮らせないもんな。(家賃が超安いアパートで暮らし、極貧生活とまでは行かなくても節約生活を送ればなんとかなるかも知れないが・・・)
感覚だけど、東京都で一人暮らしして生活するための最低年収は350万円くらいは欲しいところだと思う。
あと、正社員であれば病気で休んでも有給日数の範囲内では給料がちゃんと出るけど、アルバイトの場合は休んでしまえば収入0円になるし、もちろん、ボーナスもないし。
アルバイトの平均時給が1,000円を超えたくらいでは、正社員のメリットには遠く及ばないね。
ってことで、もう少し時給が上がっても良さそうだな。
でも、時給が1,400円ならば、さっきの計算から行くと年収360万円超えるな・・・。
やっぱり、それなりの知識やスキルを持った人なら、アルバイトでも生活出来るのか!?
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