ピーターの法則とは?優秀な社員は出世して無能な上司になる。回避する方法は?

ピーターの法則という有名な理論がある。

簡単に言うと、ありとあらゆる組織・会社は、無能な人間で埋め尽くされるというもの。無能なプレイヤー(部下)、無能な管理職(上司)で埋め尽くされるというのだ。

もちろん、全員が無能なわけではない。優秀な部下、上司もいるだろうが、大半は無能になるというのだ。

一体どういうことなのだろうか?そして、それを回避することは出来ないのだろうか?

スポンサーリンク

ピーターの法則とは?

ピーターの法則とは労働における社会学の法則で、以下のようなメカニズムにより組織・会社は無能な構成員で埋め尽くされるというものだ。

  1. 能力主義の階層社会において、人間は能力の極限まで出世する。よって、優秀な平社員は、無能な中間管理職になる。
  2. 人間はみな出世する。しかし、無能な平社員は、そのまま平社員の地位に落ち着く。また、優秀な平社員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。
  3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。

自分の会社を見てもこの法則は成り立つと実感できる。

優秀だったプレイヤーが出世して中間管理職になった途端に、使えない無能な上司になるというのはよくある話だ。

無能な部下と上司(管理職)で埋め尽くされる原因は?

ピーターの法則が発動する根本的な原因は、管理職としての能力が無い社員を出世させてしまうことだ。では、なぜ会社は管理職としての能力がない人間を出世させてしまうのか?

それは、能力主義社会の構造にある。成果主義・能力主義の社会においては、成果を上げる優秀な人間には報酬を出さねばならない。報酬とは、年収のことだけでなく、成果に応じたポジションを与え、それなりの権限、地位を与えることだったりする。つまり出世だ。

だからこそ、実績を残す優秀なプレイヤーは出世し管理職となる。

ここで問題なのは、優秀なプレイヤーとしてのスキルを有する者が、誰しも優秀な管理職としてのスキルを持っているわけではないということだ。

人にはそれぞれ向き不向きがある。適材適所という言葉があるように、人にはそれぞれ適した役割があり、管理職に向く人間と向かない人間がいるのだ。

にも関わらず、成果主義・能力主義の社会では、その人の適正ではなく成果や実績によって出世の判断をするから問題が起こる。

そして、優秀なプレイヤーは出世してしまうので、無能なプレイヤーしか残らなくなる。

優秀な管理職を見分ける方法がないのが課題?

ここで大きな課題が現れる。管理職としての能力を判断するためには、管理職をやらせてみないとわからないということだ。

まず、プレイヤーとしてしっかりとした実績を残せない社員が管理職として機能するかというとそれは難しい。プレイヤーとしての知識・スキルが無い上司が部下を指導できるかというと難しいだろう。だからこそ、優秀なプレイヤーであることが出世させるための最低条件となり、優秀なプレイヤーが上司の地位に就く。

しかし、プレイヤーとしてのスキルや才能と、上司として部下を動かし、育成するスキルや才能は全く別物だ。だから、出世した優秀なプレイヤーたちの一部は無能な上司となる。

組織にとっても、出世させられた本人に取っても本当に悲惨な状態となってしまう。

ピーターの法則を回避する方法とは?

では、どうすればピーターの法則を回避することができるのだろうか?

優秀だけれども管理職の能力を持たない社員は出世させず、無能な上司・管理職は降格させればいいのではないだろうか?そうすれば、ピーターの法則を回避し、優秀な社員で構成される組織を維持することができる。

なんて、これが出来ないからピーターの法則が発動する会社が後を絶たないんだよね。管理職になっても、実績が残せなければすぐに降格させられるなんて、そんなシビア過ぎる職場環境だと生きづらいしね。

ピーターの法則を回避する唯一の方法は、管理職としての能力・スキル検定を設けることかな。管理職見習いみたいな制度を設け、管理職としての能力を身に付けた人間だけを正式に出世させて上司として組織を率いることを認める。

管理職見習いをやらせた結果、管理職としての能力がないとみなせば、プレイヤーに戻せばいいと思う。それが、組織に取っても本人にとっても幸せになる方法ではないだろうか。

以上、自分の管理職としての能力の無さに悩み、大きなストレスを感じているおっさんの嘆きでした。プレイヤーとして頑張ってきた結果、管理職になってこんなに悩むなんて思いもしなかった。俺みたいに悩む後輩を出さないためにも、ピーターの法則が発動しない組織づくりをしたいなぁ〜。