ここ数年、大企業の業績は大きく悪化。
業績回復・順調な成長をしている企業なんて一部。大企業の中でウン千億円の赤字を出す企業が多くなり、その様子はニュースでよく取り上げられています。
そして、これらの赤字を出してしまった企業が取る最終的な対策がリストラ。つまり人員削減です。事業の縮小、店舗の統廃合、工場の閉鎖等によって余剰となった人員のクビを切るのです。
もちろん、赤字に転落したからと言って、安易にリストラを実行しているわけではありません。様々な経費削減対策をやった上での最終手段、苦渋の決断です。
- 第一ステップは、節電・コピー用紙削減・出張費や広告費の抑制。
- 第二ステップは、人件費の節約。
例えば、残業禁止、ボーナスカット、昇給凍結、役員クラスの報酬カット等。
- 第三ステップとして、早期退職制度の導入、リストラの実行。
企業には労働組合がありますから、これらのステップを踏まないと、簡単にリストラや早期退職制度の導入なんて出来ないんですよね。
つまり、企業の存続を考えた場合の最終手段ということであり、それだけ会社が危機的状態・瀕死の状態になっているということです。
収益が悪化した企業でコストカットなんてしても焼け石に水
従業員が一生懸命チマチマとしたコストカットなんてしても赤字を埋めることなんて現実的には不可能。「塵も積もれば山となる」という言葉がある通り、これはこれで重要なんでしょうけどね・・・。
企業において経費の大部分を占めるのは、一般従業員の人件費。
この人件費を削減しないと企業は生き残れ無くなっている。そしてリストラの結果、大幅赤字から黒字へ回復してる企業も多い。やっぱり、人件費って莫大な金額なんだね。
では、このリストラで喜んでいるのは誰なのか?
リストラにより会社の業績が回復して喜んでいるのは誰でしょう? リストラを逃れた優秀な社員かな?
そんなことないよね。確かに職を失わず、黒字の大企業に残れたんだから喜んでいるといえばそうかもしれない。
でも、この人たちの労働環境は悲惨なもんだよ。
だって、大量リストラでいなくなった人の分まで仕事しなきゃいけないんだもん。今まででは考えられないほどの仕事量を与えられ、ノルマも増える。責任やプレッシャーが大きくなり、かなりのストレスを感じているはず。
それに、大切な仲間がリストラに追い込まれ、会社を去っていくのを目の当たりにしてるんだから精神的なダメージも負ってる。
明日は我が身なんじゃないかとビクビクしながら過ごして行かなければならない。
会社への信頼は完全に無くなり、同時に仕事への熱意も無くなる。結果、毎日が不安で、楽しく仕事なんてできるわけがない。
大量リストラが行われた会社って、去るも地獄、残るも地獄だね。
こんな状況の中、喜んでいる人もいるんだよね。
大勢の社員が苦しんできる中、リストラによる業績回復で喜んでいるのは経営層と株主だ。
経営者層は、リストラ前に削減した報酬を元に戻す。もしくは、削減前以上の金額をもらう。株主は、復配した株主配当金や株自体の値上がりで利益を上げる。もう。ウハウハだね。
分かっちゃいたことだけど、ごく一部の金持ち、権力者だけがいい思いをして、その他大勢の弱い者が辛い生活を強いられる。
この構造はこの先もずっと変わらない。それどころか、強者と弱者の差はどんどん開いていくばかり。
弱者である僕ら一般従業員はこの先どうやって自己防衛すべきなんだろう?
厳しい競争社会の中で生き残り、権力を手に入れるなんてわずか1%程度の狭き門。
もっと確実な自己防衛方法を手に入れたい。
自己防衛策についてまだ答えは持っていないけど、とりあえずいつリストラされて無収入になったとしても数年間は生きて行ける貯金は準備しておきたい。
それと、投資や副業をやって、少しでもいいから給料以外の収入源を持っておきたいと思う。
人生って甘くないよね。厳しいよね。
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