通勤・通学時に使用する電車やバスは結構な密閉空間。
だから、新型コロナウイルスが出始めた頃は、通勤すること自体をリスクに感じていた。しかし、様々な場所でのクラスターが報告されるなか、未だに電車やバスがクラスターとして報告された事例はない。
一方、最近は百貨店の地下食料品売り場(デパ地下)でのクラスター事例が報告されるようになり、「やっぱりデルタ株は従来株(通常株)とは違うんだな、感染力が上がってるのか」と素人ながらにその感染力の強さを実感するようになってきた。
ま、クラスターが発生する場所云々に関わらず、毎日の感染者数を見てれば、明らかにデルタ株の脅威を感じますけどね。
で、何がいいたかと言うと、デルタ株流行当初から言われていた「強い感染力」。この感染力の詳細が色々なニュースで流れるようになってきて、それを見る限り、通勤・通学で利用する電車やバスさえも感染リスクの高い場所と感じるようになり、通勤することが恐ろしくなってきた。
こうなると、在宅勤務・テレワークができる会社やそんな職種の人が羨ましくなる・・・
デルタ株の感染力を示す各種ニュース・情報
医療関係者や研究者が、デルタ株の感染力について具体的な調査結果等をベースに各種メディアやニュース等で情報を発信するようになっている。
以下いつくかの事例。
- とあるニュース番組では、新型コロナウイルスを取り上げ、「デルタ株は従来株と比べてウイルス量が1200倍」などと報じた。番組ではデルタ株と従来株とを比較、広東省CDC(国際安全衛生センター)の研究でウイルス量は従来株の1200倍、同じく米国CDCの研究で感染力は2倍以上、カナダ・トロント大学の研究で死亡リスクは約2・3倍となっていると伝えた。
- 宮崎県は、県内の新型コロナウイルス「第5波」で感染したとみられる場面の実例を示した。感染力の強いデルタ株が猛威を振るう中、短時間の会話、ドライブ、バーベキュー等、屋外の集まりでも感染している事例が発覚。同県の感染症対策室は、「少しの時間、少しの油断で感染拡大するのがデルタ株の大きな特徴。正しいマスク装着など感染予防のレベルを一段上げて」と警鐘を鳴らす。
- カナダで新型コロナ患者のウイルス株別のリスクを評価した研究がある。それによると、従来株と比べてデルタ株は入院リスクが2.08倍、集中治療室入院リスクが3.34倍、死亡リスクが2.32倍へと上昇。
- シンガポールでも重症化リスクに関する査読前論文が公表され、従来株に比べ、酸素吸入・ICU入室・死亡といった重症化リスクが4.9倍高いとされている。
これらの報道の中では、「数分程度のマスクなし会話、不適切なマスク着用者同士の会話などでの感染リスクが高まっている」という趣旨の発言もある。
現時点ではデルタ株が水ぼうそうや麻疹などと同レベルの空気感染をするとの証拠はないが、これらの調査結果や事実から、空気感染することを前提として研究・調査を進めていくらしい。
1密でもアウトとなると電車・バスや職場でのちょとした会話も怖い
デルタ株の感染力が従来株に比べてかなり強くなっているという事実から、新型コロナウイルスへの感染対策として言われている「3密回避」では足りなくなっている。
3密とは
- 密閉
窓がなく換気が十分でない部屋・空間を回避する。
- 密集
十分な距離が取れない状態で人が集まることを回避する。いわゆるソーシャルディスタンス確保のこと。ソーシャルディスタンスってその後、フィジカルディスタンスって改められたよね?でも、そのままソーシャルディスタンスて言っているのは俺だけ?
- 密接
手の届く範囲での会話・食事・発声・運動等を回避すること。手の届く範囲とは代替1m。
以上が3密の意味なのだが、これら3つの条件が重なるような場所に行かないこと、またそのような場所での行動を抑制することが新型コロナウイルスへの感染防止につながるとされていた。
1密でも感染する、空気感染の可能性があるとなると・・・
しかし、上記3つの密のうち、1つの条件でも感染リスクがあるとなると、本当にどうしていいのかわからなくなる。
一番困るのが通勤。
電車は密閉、密集と2つの条件に当てはまる。今は、電車のなかでぺちゃくちゃとおしゃべりを楽しむ人は本当にいなくなった。昔は、学生とか結構喋ってたけどね。
だから、密接には該当しておらずこれが通学・通勤電車でクラスターが発生していない理由だと思っていた。しかし、3つの密のうち、1つに該当するとなると、満員の通勤電車でクラスターが発生するのも時間の問題かもしれない。
今は夏なので、窓を開けて換気をしているが、冬になったら換気も十分じゃなくなるだろうからね・・・。通勤するだけで感染リスクに晒されるとなると、ちょっと恐ろしくなって来た。
次に困るのは職場での会話。
今は、マスクをしっかりと身に付け、パーテーション(衝立)越しに会話をし、長時間とならないようにしている。しかし、これが空気感染するとなると話は別。
飛沫感染ならマスクとパーテーション(衝立)で防げるが、空気感染となると無理だもんね。
声が届く範囲で息を吐きながら会話しようとすれば、それなりに近づく必要があるわけで、その間、同じ空間の空気を吸うことになるので、デルタ株が本当に空気感染するのであれば、職場での打ち合わせ・ちょっとした会話もアウトだよね。
いよいよどうすれば新型コロナから自分の身を守ることができるのか分からなくなってきたぞ。
コメント
わかってないなあ。
3密は、最初からオア条件だよ。
私の書き方が正しくかなかったですね。すみません。
従来株だろうがデルタ株だろうが、1つの条件で感染するリスクが有ることは分かっています。
ただし、従来株の感染力だと3密が揃うような場面で実際に感染する人が多くなる。一方、デルタ株の感染力だと、3密が揃わなくても一密で十分感染するリスクがあるってことですね。