定時で帰る生活と残業する生活。どっちがいい?

仕事・残業 仕事

数年前、俺は「残業代なんかいらないから早く帰りたい。」「残業なんかしたくない。こんな毎日が続くなら会社辞めたい」と思っていた。

しかし、今は「もう少し残業したいな・・・。これっぽっちの残業代では生活が苦しいよ。。。」と思っている。

人間とは身勝手なもので、ないものねだりをしてしまうのだ。残業が多い時は、残業が少なくプライベートを充実させたいと思い、残業が少なくなると、残業代をもっと稼いで贅沢な暮らしがしたいと思う。

ということで、「残業がなく定時で帰るが年収が少ない生活」と、「残業が多くプライベートな時間が確保出来ないが贅沢が出来る生活」に対する考え方をまとめておこうと思う。

 

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残業が多い時の生活&年収について

数年前、最も残業が多い時は月80時間の残業をこなしていた。毎日、朝9時から22時まで働いていた計算だ。もちろん、20時位で帰ることもあれば、夜中の3時くらいまで仕事をすることもあった。

これだけ働いていると、プライベーな時間は全く楽しめなくなる。平日はヘトヘトになって帰宅するので、ご飯を食べて、お風呂に入って寝るだけの生活だ。そして、土日は平日の疲れを癒やすために、外出せずにのんびりと過ごしていた。

「のんびり」と書くと聞こえがいいが、実態は昼迄寝て、昼食を食べたら昼寝して、日が暮れた頃に目を覚ます。しかし、寝過ぎて体調が悪い状態となり、その日一日ダラダラと過ごしたことを後悔する。という、最悪の過ごし方をしていた。

休日をダラダラと過ごすことに後悔を覚えるので、しっかりと休日を楽しもうと思うのだが、次の月曜から毎日残業が続くことで精神的にも肉体的にも疲れきってしまい、結果として次の土日もダラダラと過ごす。そして、また後悔する。。。

この繰り返しで、どんどん精神的に追い詰められていくのだ。「俺、何のために生きているんだろう?」「人生をもっと楽しみたい。仕事なんかしたくない」ってね。

 

でも、メリットもあった。このような生活を続けていた時の残業代はすごかったのだ。年間で200万円以上の残業代をもらっていたと思う。ちょっとしたバブルだ。ぶっちゃけ、欲しいものは何でも買えた。

欲しいものは値札を見ること無く買っていた。この時期はほとんど毎日外食していて、値段を気にせず美味しいものを食べていた。思い切って外車を買ったりもした。

でも、よく考えるとメリットではない。仕事で貯まったストレスを散財することで発散していたに過ぎないからだ。

「残業が多い」→「平日も休日も疲れて楽しめない」→「せめて美味しいものを食べ、欲しい物を手に入れて幸せを感じたい」というわけだ。

その結果、何が起こったかというと、貯金が減った。稼ぐ残業代以上に出費が増えたのだ。残業代で年収が一気に200万円以上上がったからね。完全に金銭感覚が麻痺していた。

また、自分の人生に対する満足度はどんどん下がっていった。美味いものを食べ、欲しい物を手に入れる生活をしていたが、一時の満足に過ぎず、ずっと虚しさを感じていた。

そして、生活のほとんどの時間を費やしていた仕事もどんどん辛くなり、うつ病寸前じゃないかと思うような精神状態になった。「会社を辞めたい」と常に考えるようになり、最後には朝起きるのが異常に辛くなり、手足がしびれ、喜怒哀楽の感情が薄くなっていった。

体に変調をきたす位のストレスを貯めていたということだ。

 

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残業がなく定時で帰る生活&年収について

そんな残業続きの毎日を2年程続けた後、俺は人事異動で部署が変わった。その部署の部長は残業否定派だ。

  • 残業ばかりで心身ともに疲れた状態ではいい仕事が出来るわけない。
  • プライベートを楽しみ、仕事では得られない経験をしないといい仕事が出来るはずがない。
  • 残業が多いと家族と過ごす時間が無くなり、家庭で問題が起こる。家庭の心配事を抱えてしまってはいい仕事ができない。

 

こんな素晴らしい考えを持った部長の部下となった私は、生活が一変。残業ばかりの毎日から、ほとんど残業がない生活となった。

残業がない今の生活がどうなったかというと・・・

  • 平日の会社帰りに嫁と待ち合わせをし、ゆっくと食事をしたり、映画を見に行ったり、ドライブを楽しむようになった。
  • 平日にくたくたになることが無くなったので、休日も十分遊びまわれるようになった。事前に計画を立て、遠出をして嫁さんと旅行を楽しむようになった。
  • 正しい生活リズムになり、仕事のストレスも無くなったので、心身ともに健康になった。
  • 会社を辞めたいと思わなくなった。

 

とにかく良いことづくしである。自分の人生を楽しいと感じることが出来るようになった。同じ会社に努めているのに、上司が変わるだけでこんなに自分の中の世界観が変わってしまうのかと本当に驚いた。今の上司には本当に感謝している。

ま、昔の上司が最悪だっただけだけどね。俺の人生の貴重な2年間をめちゃくちゃにしやがって!!改めて考えると怒りがこみ上げてくる。でも、その時の残業代のお陰で欲しいものはほとんど手に入れることが出来たから、まいいか・・・。

 

ということで、今の生活は十分満足出来ているのだが、唯一年収が大幅に下がったことには戸惑いを感じている。あまりにも極端過ぎるのである。昔は、毎月80時間残業し、その残業代は年間200万円以上あったのだが、今は毎月10時間程度の残業なので、年間の残業代は40万円程度だ。つまり、年収が160万円減ったのだ。月間13万円も使えるお金が減ったことになる。

月のお小遣いが13万円も減ってしまっては、昔のように値段を気にせず欲しい物を買い、美味いものを食べる生活は出来ないのだ。しかし、人間というのは一度生活レベルを上げてしまうと、なかなか下げられないものである。

よって、残業のない生活をしている今、唯一の不満は生活レベルが下がったことであり、その生活レベルに合わせようと思っているのだが、なかなか合わせられないことにある。

 

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結論

昔は「会社が辛い」「会社を辞めたい」「人生が楽しくない」「人生が辛い」「体が常にダルい」とネガティブで暗い考えしか頭の中になかったが、今は「人生が楽しい」「明日は、週末は何して遊ぼう」「もう少しお金があればあれ欲しいのになぁ〜」というポジティブで前向きな考えが頭の中を占めている。

ってことで、残業代がなく年収が大幅に下がってしまった今の生活では、物欲を我慢し、節約を強いられるが、残業が多い時の生活と比較したらかなり人間らしいい生活を送れているのは明らかである。

お金は大切だが、生活できる最低限の金額を稼げればそれで十分である。

 

あとは、残業がなく自由に使える時間がある分、投資や副業に時間を費やして、少なくなった残業代分位を稼げれば最高なんだけどね。

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