今回は、とあるDINKs夫婦(Double Income, No Kids:共働きで子どもを持たない夫婦)から当サイトにお寄せ頂いた、彼らが感じる現代社会に対する「憤り」「違和感」「不安」「悲しみ」をご紹介します。
あくまで一個人の考え・想いですが、同じDINKs夫婦であれば共感できる部分も多いと思います。ご参考までにご覧いただくとともに、ご意見あればぜひコメント欄に入力をお願いします。
私たちはDINKs夫婦です。
私たち夫婦は互いに支え合い、共に働き、そして子どもを持たないという選択をしました。この選択は、私たちの人生を豊かにし、自己実現を追求するためのものです。
しかし、世の中にはまだまだこの選択に対する理解が不足していると感じています。今回は、私たちが日常生活で感じる憤りや違和感について率直に語りたいと思います。
1. 子どもを持たない選択が「自己中心的」と見なされることへの憤り
私たちは時折、「子どもを持たないなんて自己中心的だ」と言われることがあります。
社会全体が子育てを奨励する中で、子どもを持たない選択が否定的に見られることが少なくありません。しかし、私たちはこの選択が自己中心的だとは考えていません。むしろ、私たちは慎重に考えた末に、自分たちの価値観やライフスタイルに合った決断を下したのです。
子どもを持つことは素晴らしいことであり、それが他の人々にとっての幸せであることも理解しています。しかし、それが唯一の正しい生き方であると押し付けられることに違和感を覚えます。私たちは、子どもを持たないことが間違いであるかのように扱われるのではなく、多様な生き方が尊重される社会を望んでいます。
2. 社会的支援の偏りとDINKsへの不公平感
現代社会では、子育て支援が充実している一方で、私たちのようなDINKs夫婦へのサポートはほとんどありません。税制優遇や公的支援の多くは、子育て世帯を対象としており、私たちはその恩恵を受けることができません。
もちろん、子育てが大変であることは理解していますし、その支援が重要であることにも賛同します。しかし、その一方で、私たちのような夫婦が税金を支払う一方で、ほとんど支援を受けられない現状には不公平感を抱かざるを得ません。
私たちは自分たちの選択によって、多くの公的サービスを利用していないにもかかわらず、同じように税金を支払っています。その結果、私たちの負担が増えていると感じることもあります。このような状況が続く中で、DINKs夫婦が社会の中でどのように扱われているのか、再考する必要があるのではないでしょうか。
3. ライフスタイルの選択に対する理解不足
私たちが「子どもを持たない」選択をした理由は、単に経済的な理由だけではありません。
私たちは、自分たちのキャリアや趣味、そして互いの時間を大切にすることを選びました。しかし、こうした選択が理解されないことが多々あります。周囲からは、「いつか後悔するよ」といった忠告や、「老後は誰が面倒を見るの?」という質問をされることがあります。
こうした言葉を聞くたびに、私たちは自分たちの選択が軽視されているように感じます。私たちの人生観や価値観は、他の人々と同様に尊重されるべきものです。それにもかかわらず、子どもを持たない選択が異常視されることに強い憤りを感じています。
4. 老後への不安と社会のサポートの欠如
DINKs夫婦としての私たちが抱える最大の不安の一つは、老後の生活です。
子どもがいないという選択は、将来的なサポートが不足する可能性を意味します。もちろん、私たちは自己責任で老後の資金を計画し、備えていく必要があることを理解しています。しかし、社会全体が家族の絆に依存している中で、私たちのような夫婦が直面する困難を考慮した支援が不足していることも事実です。
例えば、高齢者向けのコミュニティや支援サービスが、子育て世帯を前提に設計されていることが多く、私たちのようなDINKs夫婦がその中で孤立しやすい状況が生まれています。私たちは、自分たちが選んだライフスタイルに合った老後のサポートが提供されることを強く望んでいます。
5. 経済的負担と将来への不安
私たちDINKs夫婦が感じるもう一つの大きな問題は、経済的な負担です。
二人で働いているとはいえ、経済的なプレッシャーは決して軽くありません。特に、社会保障制度や税制が子育て世帯に偏っているため、私たちが負担する税金が多くなっていると感じることがあります。また、老後に備えるための資金を十分に蓄える必要があり、そのためには今後の収入が安定しているかどうかという不安もあります。
さらに、家や資産を持たない選択をする夫婦も多く、将来的な生活の基盤をどのように築いていくかという課題にも直面しています。私たちは、経済的な安定を求めつつも、現実的な選択を迫られる場面が多く、その中で自分たちの選択を正当化するために日々努力しています。
6. メディアや社会のプレッシャー
メディアや社会が発信するメッセージも、私たちにとって大きなプレッシャーとなっています。
広告やテレビ番組では、家族を持つことが当然のように描かれています。それに対して、DINKs夫婦や子どもを持たない選択が軽視されがちです。私たちは、こうした社会の風潮に対して反発を感じると同時に、自分たちの生き方が認められていないと感じることがあります。
私たちは、自分たちの選択が尊重される社会を望んでいます。それは、単にDINKs夫婦に対する理解を求めるだけでなく、多様なライフスタイルを持つすべての人々が尊重される社会を意味します。私たちは、自分たちの生き方に誇りを持ち、その選択が正しいものであることを信じています。
終わりに:DINKsに向けられる批判・不公平感への想い
私たちDINKs夫婦は、自分たちの選択に誇りを持っています。
しかし、社会の中で直面する偏見や不公平に対しては、強い憤りを感じています。私たちは、多様な生き方が尊重される社会を求めており、そのためにはまず、私たち自身が声を上げる必要があると感じています。
この記事を通じて、私たちの声が少しでも多くの人々に届き、DINKs夫婦が抱える問題に対する理解が深まることを願っています。そして、私たちの選択が尊重され、平等に扱われる社会の実現に向けて、一緒に考え、行動していきましょう。
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