近年、晩婚化や価値観の多様化に伴い、結婚しても子どもを持たないことを選択する夫婦が増えています。そんな夫婦の代表格ともいえるのが、DINKs(ディンクス)と呼ばれる「Double Income No Kids」の夫婦です。
共働きで、子どもを持たないことで生まれる経済的な自由と時間的な余裕は、多くの人にとって魅力的に映るでしょう。
しかし、その華やかなイメージの裏側には、離婚率が高いという意外な真実が隠されているのをご存知でしょうか?
今回は、DINKsの離婚率の高さについて、その原因や、DINKsとして幸せに暮らすためのポイントなどをご紹介していきます。
DINKsというライフスタイルは、あなたにとってどのようなイメージでしょうか?
憧れの存在ですか?
それとも、どこか気になるところがありますか?
このブログ記事では、DINKsの光と影について、様々な角度から掘り下げていきます。
DINKsを検討している方、あるいはすでにDINKsとして生活している方にとって、きっと参考になる情報が満載です。
DINKsの真実の姿を一緒に探っていきましょう。
DINKsの離婚率:具体的な数字と考察
DINKsの離婚率は、一般の夫婦に比べて高いという傾向があります。しかし、具体的な数値については、調査方法や定義の違いによって異なるため、一概には言えません。
厚生労働省の「令和2年(2020年)婚姻・離婚届統計」によると、婚姻継続期間5年未満の夫婦の離婚率は、DINKs夫婦で21.4%、子どもがいる夫婦で13.6%となっています。
一方、国立社会保障・人口問題研究所の「2020年出生・死亡・婚姻・離婚統計」によると、婚姻期間10年未満の夫婦の離婚率は、DINKs夫婦で22.7%、子どもがいる夫婦で17.3%となっています。
これらの調査結果から、DINKs夫婦の方が、婚姻初期から10年未満の期間において、離婚率が高い傾向がうかがえます。
しかし、婚姻期間10年以上になると、DINKs夫婦と子どもがいる夫婦の離婚率の差は縮小し、DINKs夫婦の方が離婚率が低いという調査結果もあります。
DINKsの離婚率が高い理由としては、以下のような点が挙げられます。
- 価値観の違い
子どもを持つことについて、夫婦間で意見が対立することがある。 - コミュニケーション不足
共働きで忙しく、夫婦間のコミュニケーションが不足しがち。 - 生活にメリハリがない
子どもがいなければ、毎日の生活にメリハリがなくなり、マンネリ化しやすい。 - 外部からのプレッシャー
周囲から「子どもはいつ作るの?」などと言われ、プレッシャーを感じる。 - 離婚へのハードルが低い
子どもがいなければ、離婚手続きも比較的簡単で、夫婦双方が合意すれば、スムーズに離婚できる。
しかし、DINKsだからといって必ず離婚するわけではありません。
上記のようなリスクを理解した上で、夫婦でしっかりと話し合い、共通の目標を設定することが重要です。
また、定期的にコミュニケーションをとり、お互いの考えや気持ちを共有することも大切です。
DINKsは、経済的な自由や時間的な余裕など、多くの魅力があるライフスタイルです。夫婦で協力し、コミュニケーションを大切にすることで、幸せな結婚生活を送ることができます。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年(2020年)婚姻・離婚届統計」https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/166-1.html
- 国立社会保障・人口問題研究所「2020年出生・死亡・婚姻・離婚統計」https://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/Popular2024.asp?chap=6
DINKsの離婚率が高い理由:5つの真実
DINKsが一般の夫婦に比べて離婚率が高いのは、いくつかの理由が考えられます。
ここでは、その中でも特に重要な5つの真実について詳しく見ていきましょう。
1. 価値観の違いが浮き彫りになりやすい
DINKsは、子どもを持つという人生における大きな決断を共有しています。しかし、結婚当初は漠然と「子どもはいない方がいいかな」と考えていたとしても、具体的なライフプランを練り始める過程で、夫婦間で価値観の違いが浮き彫りになることがあります。
例えば、
- 将来の住居や生活スタイル
- 老後の過ごし方
- お金の使い道
などについて、夫婦間で意見が対立してしまうケースが考えられます。
子どもという共通の目標がないDINKsは、こうした価値観の違いを乗り越えるのが難しく、それが離婚へと繋がってしまう可能性があるのです。
2. 夫婦間のコミュニケーション不足
共働きで忙しいDINKsは、仕事や家事に追われて夫婦間のコミュニケーション不足に陥りがちです。子どもがいれば、育児を通して自然と会話が生まれることもありますが、DINKsの場合はそうした機会もありません。
結果的に、夫婦間の心の距離が遠くなり、些細なことから喧嘩になったり、互いの考えや気持ちを理解できずにすれ違ったりしてしまうことがあります。コミュニケーション不足は、どんな夫婦にとっても離婚のリスクを高める要因となりますが、特にDINKsの場合は深刻な問題となるのです。
3. 生活にメリハリがない
子どもがいれば、毎日の生活にメリハリが生まれます。しかし、DINKsの場合は、仕事と家事ばかりの単調な生活に陥ってしまうことがあり、それがマンネリ化やストレスの原因となることがあります。
特に、共働きで家にいる時間が少ない場合は、夫婦が顔を合わせる機会も少なくなり、関係が希薄になってしまう可能性もあります。趣味や旅行など、共通の楽しみを見つけることが、DINKsにとって重要となります。
4. 外部からのプレッシャー
日本では、結婚したら子どもを持つのが当たり前という考え方が根強く残っています。そのため、DINKsは周囲から「子どもはいつ作るの?」などと言われ、プレッシャーを感じることも少なくありません。
特に、親世代からのプレッシャーは深刻で、夫婦関係に亀裂を生じさせてしまうこともあります。DINKsは、周囲からの偏見や差別に毅然として立ち向かう必要があるのです。
5. 離婚へのハードルが低い
子どもがいなければ、離婚手続きも比較的簡単です。養育費などの問題も絡まないため、夫婦双方が合意すれば、スムーズに離婚することができます。
この離婚へのハードルの低さも、DINKsの離婚率が高い理由の一つと考えられます。
DINKsの離婚率を高めないために:幸せな結婚生活を送るためのヒント
DINKsは、子どもを持つ夫婦に比べて離婚率が高いという事実をご紹介しましたが、もちろん幸せな結婚生活を送っているDINKs夫婦もたくさんいます。
では、DINKsとして円満な関係を築き、離婚リスクを軽減するためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
1. 夫婦でしっかりと話し合う
結婚前に子どもを持つことについて、夫婦でしっかりと話し合いましょう。お互いの考えや価値観を理解し、共通の目標を設定することが大切です。
また、結婚後も定期的に夫婦間ミーティングを行い、お互いの近況や考えを共有するようにしましょう。些細なことでもコミュニケーションを怠らないことが、円満な関係を築く秘訣です。
2. 共通の趣味を持つ
仕事や家事で忙しいDINKsは、共通の趣味を持つことで、夫婦の時間を増やすことができます。旅行やスポーツ、映画鑑賞など、二人で楽しめることを探してみましょう。
趣味を通して新しい体験を共有することで、会話のネタも増え、夫婦の絆が深まります。
3. お金の管理を明確にする
DINKsは、共働きで収入が多い夫婦が多いです。しかし、だからこそ、お金の管理についてしっかりと話し合うことが重要です。
夫婦それぞれの収入と支出を把握し、家計簿をつけたり、予算管理をしたりしましょう。お金に関する揉め事を防ぐことで、夫婦間のストレスを軽減することができます。
4. 家事分担を平等にする
共働き夫婦の場合、家事分担が問題になることがあります。DINKsの場合は、子どもがいないため、家事の負担は比較的軽いかもしれませんが、それでも平等に分担することが大切です。
お互いの得意分野や時間帯などを考慮し、無理のない範囲で家事を分担しましょう。家事代行サービスなどを活用するのも有効です。
5. 定期的にリフレッシュする
仕事や家事に追われるDINKsは、ストレスが溜まりやすいものです。そのため、定期的にリフレッシュすることが大切です。
旅行に行ったり、外食を楽しんだり、趣味に没頭したり、自分なりのリフレッシュ方法を見つけておきましょう。
6. 周囲からのプレッシャーに負けず、自分たちのペースで
DINKsは、周囲から子どもを持つべきというプレッシャーを感じることも多いでしょう。しかし、他人にどう思われるかよりも、自分たちが本当に望むライフスタイルを貫くことが大切です。
自信を持って、自分たちの幸せを追求しましょう。
まとめ
DINKsは、経済的な自由や時間的な余裕など、多くの魅力があるライフスタイルです。しかし、同時に、離婚リスクが高いという側面も忘れてはいけません。
DINKsとして幸せに暮らすためには、夫婦間のコミュニケーションをしっかりととり、共通の価値観を育むことが重要です。また、外部からのプレッシャーに負けず、自分たちのペースで人生を歩んでいくことも大切です。
DINKsを検討している方は、今回ご紹介した5つの真実を参考に、自分たちにとって本当に幸せな人生とは何かをじっくりと考えることをおすすめします。
コメント