近年、共働き世帯が増えていますよね。
夫婦共働きで、家計を支え、子育てをしながら、充実した生活を送りたいと考える方も多いでしょう。また、子供がいない共働夫婦であるDINKs(ディンクス)も増加しています。
でも、実際に共働き世帯の年収ってどれくらいなの?って気になりますよね。そこで今回は、DINKsに限らず、共働き世帯の平均年収について、最新データに基づいて詳しく解説していきます。
共働き世帯の平均年収は約830万円:内訳や男女別収入も紹介
厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、2022年時点の共働き世帯(夫婦のみ世帯)の平均年収は約831万円です。
これは、夫のみが働いている世帯の平均年収(約635万円)と比べて約200万円も高い数字です。
共働き世帯の年収は、夫婦それぞれの収入によって大きく異なりますが、一般的には、夫の収入が全体の60%程度、妻の収入が40%程度と言われています。
例えば、共働き世帯の平均年収である831万円の場合、
- 夫の収入:約498万円
- 妻の収入:約333万円
となります。
しかし、実際には夫婦の年齢、勤続年数、職種、育児状況などによって、収入配分は大きく異なってきます。
<共働き夫婦の収入内訳の例>
- 妻が若い、または育児休暇中:
- 夫の収入:約600万円
- 妻の収入:約230万円
- 妻が正社員でフルタイム勤務:
- 夫の収入:約520万円
- 妻の収入:約310万円
- 夫婦とも高収入な共働き世帯:
- 夫の収入:約700万円
- 妻の収入:約130万円
このように、共働き世帯の収入は、夫婦の状況によって様々です。
共働き世帯の年収は、子どもがいるかどうかで大きく変わる:子ども1人あたりの養育費も紹介
共働き世帯の年収は、子どもがいるかどうかによっても大きく変わってきます。総務省の「家計調査」によると、2022年の共働き世帯の平均年収は、
- 子どもなし:約855万円(いわゆるDINKs)
- 子ども1人:約790万円
- 子ども2人:約740万円
となっています。このように、子どもがいるほど、共働き世帯の年収は低くなる傾向があります。これは、育児にかかる費用や時間的な制約などが影響していると考えられます。
厚生労働省の「令和2年 国民生活基礎調査」によると、子ども1人あたりの年間養育費は、
- 乳幼児(0歳~2歳未満):約170万円
- 幼児(3歳~5歳未満):約120万円
- 児童(6歳~14歳未満):約70万円
- 高校生(15歳~17歳未満):約100万円
となっています。
このように、子どもを育てるには、想像以上に多くの費用がかかります。共働き世帯で子どもを育てる場合は、夫婦で協力して家計管理を行い、上手に節約することが重要です。
共働き世帯の年収は、地域や職種によっても差がある:主要都市・職種の平均年収を紹介
共働き世帯の年収は、地域や職種によっても差があります。
<地域別平均年収(共働き世帯、2022年)>
- 東京都:約970万円
- 大阪府:約870万円
- 神奈川県:約860万円
- 愛知県:約820万円
- 福岡県:約780万円
※総務省「家計調査」より
ご覧の通り、共働き世帯の平均年収は、東京などの都市部の方が地方よりも高くなっています。これは、都市部の方が物価が高く、生活費がかかるため、共働きでないと生活が難しいという事情があると考えられます。
<職種別平均年収(共働き世帯、2022年)>
- 情報通信業:約980万円
- 金融・保険業:約930万円
- 専門・科学・技術サービス業:約890万円
- 運輸業:約750万円
- 卸売・小売業:約680万円
※厚生労働省「令和2年 国民生活基礎調査」より
共働き世帯の年収は、職種によっても大きく差があります。
一般的には、情報通信業や金融・保険業などの高収入な職種に勤めている夫婦の方が、共働き世帯の平均年収よりも高くなります。
このように、共働き世帯の年収は、様々な要素によって左右されます。共働きを検討している夫婦は、自分の地域や職種における共働き世帯の平均年収を参考に、家計の計画を立てることが大切です。
共働きにはメリットだけでなく、デメリットもある:共働きを成功させるためのポイント
共働きは、夫婦で協力して家計を支え、育児を分担できる素晴らしいライフスタイルです。
しかし、仕事と家事・育児の両立が難しい、夫婦の時間が減ってしまう、ストレスが溜まりやすいなどのデメリットもあります。
共働きを成功させるためには、以下のポイントを意識することが大切です。
夫婦で協力して家事・育児を分担する
共働きで一番大切なのは、夫婦で協力して家事や育児を分担することです。昔ながらの「家事は女の仕事」という考え方は捨て、お互いの得意・不得意や時間帯に合わせて、役割分担をしましょう。
具体的な分担方法としては、
- 曜日や時間帯で分担する:例えば、平日は夫が夕食作り、週末は妻が掃除、など
- 家事の種類で分担する:例えば、洗濯は妻、料理は夫、掃除は分担、など
- 育児は二人で協力して行う:例えば、朝は夫がお弁当作り、夜は妻が寝かしつけ、など
コミュニケーションをしっかりと取る
共働きをしていると、お互いに忙しくて、ついコミュニケーション不足になりがちです。しかし、日頃からしっかりとコミュニケーションを取るように心がけましょう。
- 毎日、話す時間を設ける:例えば、夕食時や寝る前に、10分程度でもいいので、お互いの話を聞く時間を作る
- 家事や育児に関することは、こまめに話し合う:例えば、どちらがいつ何をするのか、家事代行サービスを利用するかどうか、など
- 喧嘩になっても、気持ちを伝え合う:意見がぶつかったときは、冷静に話し合い、お互いの気持ちを伝え合う
外部サービスをうまく活用する
共働きでは、どうしても時間 and 体力が足りなくなることがあります。そんなときは、家事代行サービスやベビーシッターなどの外部サービスをうまく活用しましょう。
- 家事代行サービス:掃除、洗濯、料理などを専門業者に依頼できる
- ベビーシッター:子どもを預けることができる
- 宅配サービス:食材や日用品を自宅まで届けてくれる
夫婦でリフレッシュする時間を作る
共働きで忙しい毎日でも、夫婦でリフレッシュする時間を作ることも大切です。
- 休日に一緒に外出する:映画を見に行ったり、旅行に行ったり
- 趣味の時間を共有する:スポーツをしたり、音楽を聴いたり
- たまには外食する:家で料理をしなくても、外食でゆっくり食事を楽しむ
周囲の人に協力を頼む
共働きをしていると、どうしても周囲の助けが必要になることがあります。家族や友人、地域の支援センターなどに協力を頼みましょう。
- 家族や友人に、子どもの送迎をお願いする
- 地域の支援センターに、一時預かりをお願いする
共働きは、夫婦で協力し、工夫することで、多くのメリットを得られる素晴らしいライフスタイルです。今回紹介したポイントを参考に、ぜひ自分たちに合った共働き生活を実現してください。
まとめ
共働き世帯の平均年収は約830万円ですが、これはあくまでも平均値であり、実際には夫婦の状況や地域、職種によって大きく異なります。
共働きを検討している夫婦は、メリットだけでなくデメリットも理解した上で、自分たちのライフスタイルに合った働き方を選択することが大切です。
共働きは、夫婦で協力し、工夫することで、多くのメリットを得られる素晴らしいライフスタイルです。今回紹介した情報を参考に、ぜひ自分たちに合った共働き生活を実現してください。
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