DINKS（共働き子なし夫婦｜ディンクス）は、経済的に自由度が高い一方で、将来の生活や老後に向けての計画が重要です。
特に、どのくらいの貯金を持っているべきかは多くのカップルが気になるポイントでしょう。
本記事では、DINKSが理想的な貯金額を設定する際に考慮すべき要素を、年収別・年代別に具体的に解説します。
なぜDINKSには貯金が重要なのか？
DINKSは子どもがいない分、教育費や育児費用がかからないため、比較的高い貯蓄力を持つことが期待されます。
しかし、その分、退職後の生活費や医療費など、老後に向けた備えが必要となります。また、趣味や旅行、自己投資にお金をかけることができる一方で、それらが過度に浪費にならないようにするためのバランスが求められます。
さらに、万が一のリスクに備えるための緊急資金や、不測の事態に対応できるだけの蓄えも必要です。こうした背景から、DINKSには計画的な貯金が重要となるのです。
年収別に考える理想の貯金額
まずは、年収別にどの程度の貯金が理想的かを見ていきましょう。
一般的に、年収の20%から30%を貯金することが推奨されますが、DINKS夫婦（共働き子なし夫婦）の場合はその貯蓄力を活かして、もう少し高めの貯蓄率を目指すことも可能です。
世帯年収500万円の場合
世帯年収500万円のDINKS夫婦の場合、毎月約8万円の貯金を目標にすると良いでしょう。
年間では約96万円の貯蓄となります。このペースで貯めると、10年で約1,000万円の貯金が可能です。
- 30代前半： 500万円～800万円の貯金を目指す
- 30代後半： 800万円～1,200万円の貯金を目指す
- 40代： 1,500万円～2,000万円の貯金を目指す
世帯年収800万円の場合
世帯年収800万円のDINKS夫婦は、毎月約13万円の貯金を目標にしましょう。
年間では約156万円の貯蓄が可能です。このペースなら10年で約1,500万円の貯金が見込めます。
- 30代前半： 800万円～1,200万円の貯金を目指す
- 30代後半： 1,200万円～1,800万円の貯金を目指す
- 40代： 2,000万円～3,000万円の貯金を目指す
世帯年収1,000万円以上の場合
世帯年収1,000万円以上のDINKS夫婦は、毎月約16万円の貯金を目標にするのが良いでしょう。
年間では約192万円の貯蓄が可能で、10年で約2,000万円の貯金が達成できます。
- 30代前半： 1,000万円～1,500万円の貯金を目指す
- 30代後半： 1,500万円～2,500万円の貯金を目指す
- 40代： 3,000万円～4,000万円の貯金を目指す
年代別に考える理想の貯金額
次に、年代別に理想の貯金額を考えてみましょう。
各年代での目標額は、ライフスタイルや将来の計画に応じて異なりますが、以下のような目安を参考にすると良いでしょう。
30代のDINKS夫婦
30代は、まだキャリアの初期段階にあるため、貯金をしつつも自己投資や経験にお金をかけることが求められます。しかし、同時に老後に向けた基礎的な貯金を始める時期でもあります。
- 30代前半： 500万円～800万円を目標にする
- 30代後半： 800万円～1,500万円を目標にする
この時期には、家の購入や車の買い替えなど大きな出費が発生する可能性があるため、余裕を持った貯金計画を立てることが重要です。
40代のDINKS夫婦
40代になると、収入が安定し、貯金のペースも上がる時期です。同時に、老後の生活やリタイア後の資金計画を本格的に考える必要があります。
- 40代前半： 1,500万円～2,500万円を目標にする
- 40代後半： 2,500万円～3,500万円を目標にする
この時期には、定期的な貯金の見直しや投資による資産運用も考慮に入れると良いでしょう。
50代以降のDINKS夫婦
50代以降は、いよいよリタイアに向けた具体的な準備が求められる時期です。この時点で3,000万円以上の貯金があると、老後の生活費に大きな安心感を持つことができます。
- 50代前半： 3,000万円～4,000万円を目標にする
- 50代後半： 4,000万円～5,000万円を目標にする
退職金や年金も視野に入れ、全体的な資産バランスを考慮して、リタイア後の生活を支える準備を進めましょう。
貯金を成功させるためのポイント
最後に、DINKS夫婦が理想の貯金額を達成するためのポイントをいくつかご紹介します。
1. 収入に応じた貯金計画を立てる
貯金は無理なく続けられることが重要です。年収や生活費に応じた貯金計画を立てることで、無理のないペースで貯金を続けることができます。
2. 固定費の見直しを行う
DINKS夫婦（共働き子なし夫婦）は、収入が安定している一方で、生活水準が上がりやすい傾向があります。
固定費の見直しを定期的に行い、無駄な支出を削減することが、貯金のペースを維持するために役立ちます。
3. 投資による資産運用を考慮する
貯金だけでなく、投資を通じて資産を増やすことも重要です。リスクを分散しつつ、長期的な視点で資産を運用することで、より効率的に貯金を増やすことが可能です。
結論
DINKS夫婦（共働き子なし夫婦｜ディンクス）が理想的な貯金額を設定する際には、年収や年代に応じた現実的な目標を立てることが重要です。
そして、無理のない範囲で計画的に貯金を進め、老後の安心を確保するための資産形成を行いましょう。
貯金は、単なる蓄えだけでなく、未来の生活を豊かにするための投資と考え、計画的に進めていくことが大切です。
