私は一時期マーケティング、広告宣伝に関わる仕事をしていた。
その時、自社製品を売り込む為にキャラクターとのコラボを考えていたことがあった為、今日のネットニュースでこんな記事に目が止まった。
「サンリオ、「ハローキティ」に次ぐヒットキャラを生み出す本気プロジェクト」
記事の要約は以下の通り。
- ハローキティは、サンリオが1974年に生んだキャラクター。今では世界的で愛され、累計収入ランキングでは、総収益800億ドルでポケモンに次ぐ歴代2位。3位はくまのプーさんで750億ドル。4位はミッキーマウス700億ドルなので、その凄さがよく分かる。
- しかし、最近ではその人気(ブーム)に陰りが見えはじめ、サンリオの業績は減収減益が続いた。結果、巻き返しを図れないままコロナ禍が到来し、2020年度は12期ぶりの最終赤字に転落している。
- そこで、社内風土や組織、マーケティングなど全面的な構造改革を進めることで、キティに次ぐニュースターを生み出すべく、キャラクタービジネスでも思い切った改革をはじめている。
- 以前のキャラクター作りはプロダクトアウト型だったが、これからはマーケットインの発想でいく。もはやかわいいだけでは競争に勝てない。デザインだけでなく、好きになってもらうプロセスまでコミットする。
- キティに次ぐキャラクターの登場は、サンリオが長年指摘されてきた課題。過去の強烈な成功体験を捨て去り、次世代のキャラクターとヒットのモデルを確立できるか。
キャラクタービジネスの圧倒的No1は、ミッキーマウスかスヌーピーだと思っていたけど、ポケモンが1位でキティちゃんが2位というのは驚きだったけど、そんなキティを生み出したサンリオが大きく変化しなければならないほどキャラクタービジネスって大変なんだね。
爆発的に売れるキャラクターはあっという間に消えない?
ハローキティ、マイメロディ、キキララ、ポチャッコ、タキシードサム、けろけろけろっぴ、バッドばつ丸、ハンギョドン、etc・・・
私が子供の頃に慣れ親しんだキャラクターは、サンリオのキャラクターだった。
当時はそんなことを知る由もなく、大人になってから知った。
そして、大人になった今でも、上記に挙げたキャラクターを見かけることがある。しかも、これらのキャラクターたちは、多くの企業とコラボし、様々な企業の広告宣伝・ブランディングに貢献している。
つまり、40年前後も活躍し続けているのだ。未だに現役バリバリだ。
デザイン的にマイナーチェンジをしているかもしれないが、40年前後も続く商品はなかなかない。そう考えると、キャラクタービジネスって本当にすごいことだと思う。
一方、世の中の流れに伴い、キャラクタービジネスにも変化が置きている。
数年前になるが、ゆるきゃらが大ブームを巻き起こした。
アニメで言えば、ワンピース、進撃の巨人、ラブライブ、鬼滅の刃、呪術廻戦、スパイファミリーetc・・・数え切れないほどの人気アニメが生まれ、多くの企業がコラボ商品を出し、品薄になったり商品販売を停止するほどの旋風を巻き起こす。
しかし、ゆるきゃらにしろアニメキャラにしろ、その賞味期限は短い。
もちろん、ドラえもん、サザエさんのような昔から愛され続けているアニメもあるが・・・
で、こんなことを考えているとふとこう思った。
金儲け主義で一気に露出を高めたりするとすぐに飽きられるのではないか?使い捨て前提で食い物にされると、商品生命はあっという間に終わってしまう。
芸人さんの一発屋と同じような感じ。
ちなみに、「キティちゃんも見境なくいろんな仕事を受け過ぎでは?」と、批判されることがあるからね。やっぱり、長く愛されるキャラクターを育成するためには、あまり商売っ気を出しすぎるのも問題んでしょうね。
もともと、短命な商品・キャラクターであれば、人気があるうちに荒稼ぎすることは悪いことではないと思う。だって、商売だからね。
でも、サンリオ社が展開するキャラクターにはそうなって欲しくはないと思う。
だって、自分が子供の頃、慣れ親しみなんとなく愛着があるし、私達世代の子どもたちも楽しんでいるんだから。
そして、何よりも世界2位のキャラクターだよ。日本が世界に誇る、自慢できるキャラクターなんです。
だから、このニュースを見た時、少し心配になりました。
「無茶な事やって業績悪化させて外資に買い取られないでよ・・・」と。
特に中国企業に買収されるんじゃないかと心配。というのも、中国ではクロミが大ブームを起こしていると最近ネットニュースで見たからね。
東芝、シャープ、パイオニアみたいにならないことを祈ってます。
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