「君ってワーカホリックだよね」と言われることがある。
確かにどちらかと言えば、強いて言うならば仕事は嫌いではない。しかし、決して仕事が大好きではない。仕事しなくてもいいならば、仕事はせずに遊び呆けていたいし、サボれるものならサボりたいと思う。
なので、自分では「ワーカホリック(仕事中毒・仕事依存症)」や「社畜」だとは思っていない。
にもかかわらず、「君ってワーカホリックだよね」とか「仕事好きですよね」と複数の人に言われる。誰か一人に言われるのであれば聞き流すが、複数の人に言われるとなるとそうはいかない。
自分で自覚していないだけで、客観的に見るとワーカホリックな行動をしていると認めざるを得ない。
ということで、自分の仕事に対する姿勢や行動を客観的に分析し、その特徴を理解することで、仕事中毒・仕事依存症を克服したいと思う。
ワーカホリックって、ぶっちゃけ迷惑だしね。自分が周りにそう思われていると思うと反省するとともに悲しく情けなくなってきた・・・。
ワーカホリックとは?その特徴は?
ワーカホリックとは、日本語にすると「仕事中毒」。
つまり、プライベートよりも仕事を優先してしまう人のこと。一般常識の範囲を超えて仕事に熱心に取り組み、のめり込む人のことだ。
具体的にどのような行動をとっているかというと・・・
- 友達・恋人・配偶者(夫・妻)・家族よりも仕事を優先してしまう。
- 自分のやりたいこと・趣味なんかよりも仕事を優先してしまう。
- 休憩をとらず、ずっと仕事をしている。
- デスクで仕事をしながら昼食をとる。(コンビニでお昼を買ってくる等)
- 残業を理由に会社の飲み会、プライベートの飲み会に参加しない。
- 台風・大雨・地震等の自然災害が起こっても何が何でも出社する。
- 退社後や休日も仕事が頭から離れず、仕事のことばかり考えてしまう。
- 仕事を家に持ち帰る。
- 体調が悪いのに会社を休まず仕事する。
- 残業や土日出勤が多く、どちらかと言えば自ら望んでやっている。
- ノー残業デーも残業する。
- 有給休暇を取得しない。
- 仕事がない場合も、自ら仕事を生み出し残業してでもこなす。
- キャパオーバー・オーバーワークになっても、頼まれた仕事は断らない。
上記のチェック項目・特徴に複数該当すればワーカホリックと言える。
本来、人は生きるために仕事をしている。しかし、ワーカホリックは「仕事をするために生きている」と言っても過言ではない。
人生における仕事とプライベートの優先順位や位置付けを明らかに間違えており、生活時間の多くを仕事に費やしてしまっているわけだ。
ちなみに、私は残念がら上記のチェック項目・特徴にすべて当てはまる行動をとっている。冷静に見ると、本当に病気ですよね。40代にもなってこんな働き方しているなんて、なんだか恥ずかしくなってきた・・・
なぜワーカホリックになる?どんな性格がやばい?
普通の人から見て、病的に仕事にのめり込む人とはどんな特徴があるのか?
どんな性格・特徴の人がワーカホリックになってしまうかリストアップしてみた。
- 完璧主義
- バカがつくほど真面目
- 責任が強い
- 努力家
- 上昇志向が強い
- 負けず嫌い
- 周りの評価を気にする(承認欲求が強い)
- 自己肯定感が低い(自尊心が低い)
- 優しい(頼まれたら断れない)
- 仕事以外に趣味がない
これからの特徴・性格から考えると、なぜワーカホリックになってしまうのかが見えてくる。イメージする人物像は・・・
基本的な性格・人物像
根本的に自分に自信がないくせに、誰かに評価されたいという承認欲求は強い性格。
また、責任感か強く真面目で完璧主義者であるため、仕事は時間をかけてでも完璧にこなそうと努力するし、それが苦ではない。
また、特に趣味がないため、仕事に時間を費やす事自体にあまり抵抗がない。
ワーカホリックになる経緯・理由
- もともと真面目で完璧主義な努力家なので、与えられた仕事は完璧にこなす。
- 完璧に仕事をこなすことで上司・同僚・後輩等から評価される。
- この経験から「時間をかけても仕事を完璧にこなす=周りに評価される」となり、一層仕事に熱中する。
- 「完璧にこなす仕事」と「手を抜く仕事」を区別できればいいが、バカ真面目なので全ての仕事を完璧にこなし、承認欲求を満たそうとしてしまう。
- しかし、そもそも全ての仕事を完璧にこなすなんて無理なため、評価されない仕事が発生し落ち込む。
- よって、休憩もとらずプライベートも自分の健康も犠牲にして全ての仕事を完璧にしようと無駄な努力を始める。
- 一方、プライベートを犠牲にしてまで努力する自分に酔いはじめる。また、仕事で成果を出せなくても努力した姿勢は評価されていると勘違いする。
- 上記より、仕事に対する間違った価値観が生まれることで、「仕事をしていないと自分が評価されない」という強迫観念に駆り立てられ、仕事が頭から離れなくなり、ワーカホリックとなる。
「なぜワーカホリックになるのか」を想像した仮のプロセスであり、一例に過ぎないが、根本的理由は「強迫観念」という結論になった。
ちなみに、強迫性障害という病気(心の病)がある。
強迫性障害とは、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れなれず、無駄だとわかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまう症状。
「やりすぎだ、無駄だ」と思いながらも、仕事のことが頭から離れず、必要以上に仕事にのめり込むワーカホリックの特徴に似ていますよね。
やっぱり、ワーカホリックは病気なんですね。
ワーカホリックで何が悪い?
「ワーカホリックで何が悪い? 仕事していない方が落ち着かないんだから仕事してもイイじゃん!」
とも思うのですが、プライベートや健康まで犠牲にしてしまう仕事のやり方は悪いに決まってますよね。
だって、自分の夫、妻、彼氏、彼女、子供がワーカホリックだとしたら心配ですもんね。周りに心配を欠ける行為は悪いに決まってる。
また、自分の上司がワーカホリックだったらどうでしょう?
部下に自分のような仕事の仕方を強制するのは最悪で絶対NGですが、仮に部下に強制しないとしても、部下としては働きづらいですよね。
働き方改革が当たり前になるこの世の中において、上司が率先して長時間労働・サービス残業・サービス出勤などの悪しき習慣の是正、有給休暇や育児休暇の取得推進をしなければなりません。
そうやって、ワークライフバランスの充実を実現せねばならないのに、上司がワーカホリックだったら、職場でそんな雰囲気になりませんからね・・・。
どう考えても、ワーカホリックは悪いし、迷惑だし、周りにも悪影響を及ぼす。どうしても働き方を変えられないのであれば、「病院(精神科?)にでも通って治療すべき!」とさえ思えてきました。
ワーカホリックから抜け出す・克服する方法
上述した特徴や性格を持った人は、男性だろうが女性だろうが、20代だろうが40代だろうが、誰でもワーカホリックになってしまう可能性があります。
だって、そもそも職場環境とかの問題ではなく、生まれもった性格が大きな原因ですからね。
性格だからこそ、治すことも難しく、簡単にワーカホリックから抜け出すことはできそうにありません。しかし、ワーカホリックなままでいることは、自分だけの問題ではなく、周りにとって迷惑な存在であることをしっかりと自覚し改善すべきです。
- プライベートや健康を犠牲にしても、評価されないこと。
- ワーカホリックな働き方は、評価されるどころか、自分の評価を下げていること。
- 周りからバカにされ、迷惑がられていることを理解すること。
- そして、大切な友達や家族に心配されていること。
- 自分は仕事中毒・仕事依存症という病気だと認識すること。
これらを常に思い出しながら、自分の仕事のやり方を見直していけば、少しずつでもワーカホリックから抜け出すことができると信じましょう!
コメント