「守るものがある人は強い」と言うが、一方で「失うものがない人は強い」とも言う。
一体、どっちの方が本当に強いのだろうか?
この2つの言葉は相反する。
「失う物が無い」ということは「守る物が無い」ということ。つまり、この言葉は正反対の言葉。にも関わらず、どっちも人を強くすると言う。
こんなことを考えたのは、私が直近でどっちも身を持って感じたことだから。「失うものがない人って強いんだな」と思うこともあったし、「守るものがある人は強くなれるんだな」と思うこともあった。
この2つは種類が違う強さ。結局守るべきものがある人の方が強い
「守るもの」とは、色々あるだろうが、家族はその最たるものの1つ。
そして、離婚を経験した私は、家族がいる状態と家族が居ない状態を経験している。
結婚している時、私は守るべき家族を持っていて、この家族を守るために仕事がつらくても頑張ろうと思えた。
一方、離婚後はどうだろうか?
私は「もう守るべきものがない。俺には失うものがないから、いつ仕事を辞めても構わない。」と考えるようになり心が楽になった。
こう考えると「守るものある人は強い」「失うものがない人は強い」はどちらも正しい。
しかし、「強い」という意味・種類が異なる。
守るものがある人の強さ
守るものがある人は、どんなにつらい環境でもそれを乗り越える強さを持っている。自分のためだけでなく、大切な人のため、掛け替えのない家族のためだと思うと頑張れる。
また、つらいことがあっても大切な人や家族と過ごすことで、癒され、ストレスが開放され、乗り越えるべき大きな壁に立ち向かう力を得ることができる。
失うものがない人の強さ
失うものがない人は、つらい環境や目の前に立ちはだかる壁からいつでも逃げることとができる。そう思うと気が楽になるし、守るものを失ったり、傷つける心配がないから思い切った行動を取ることが出来きる。
そういう意味で強いと言えるのだが、これって結局「負けても構わない」という感情から来る強さであり、あまり前向きな強さではない。
「結果がどうなろうとも俺には失うものがないんだから、どうなっても構わない」という考えから来る自暴自棄的感情だ。
守るべきものがある方が前向きな人生を送れる
失うものがない時は怖いものがない状態。
だから、自分のやりたいように生きられる。そして、自分の思い描いた結果にならなくても、何も失わないし、何も傷つけないからどうでもいい。
その分、諦めずに頑張ろうと思うこともない。
自分の思い通りにことが運ばなければ、すぐに諦めて逃げたいという感情が生まれる。
すると、今度は逃げることばかり考えてしまい、結果後ろ向きな感情に支配されるようになり、すっきりしない。
結局、人は前向きに人生を生きたほうがいいに決まっているわけであり、そんな人生を歩むためには守るべきものを持つべき何だろう。
やっぱり、家族を持った方がいいのかな。
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