私は貯金が好きだ。
通帳残高を毎月眺め、その金額が増えていくのを確認する度に嬉しくなり安心する。そういう意味では、私にとって貯金とは精神安定剤のようなものなのかもしれない。
貯金することに楽しさを見出したり、貯金を増やすことで不安を解消しているわけだが、なぜ私は貯金額で一喜一憂し、貯金額の増減で感情を左右されているのだろうか?
と、ふと疑問に感じてしまったので、「自分にとって貯金とは一体何なのか?」「人生において貯金は何を意味しているのか?」という事を漠然と考えてみたいと思う。
貯金とはなんだ?その言葉の意味は?
まず、貯金とはどのような意味なのか、その言葉の定義から考えてみたい。
貯金とは「お金を貯めること」や「貯めたお金のこと」を意味する。
では、預金と貯蓄とどう違うのか?
貯金も預金も貯蓄も、「お金を貯めること」「貯めたお金のこと」には変わりないが、預ける場所で使い分けられるようだ。
貯金とは、ゆうちょ銀行(旧郵便局)、農協、漁協にお金を預ける事を示す。
一方、預金とは、これら以外の金融機関にお金を預ける事を指す。つまり、銀行、信用組合、信用金庫などの民間の金融機関だ。
では、貯蓄とはどういう意味なのか?
貯蓄とは「お金」だけでなく、株式、投資信託、債権、不動産、保険、年金などの金融資産全般を示す言葉。
冒頭で、「私は貯金が好きだ」と言ったが、正しくは「私は貯蓄が好きだ」ということになる。ま、貯金でも預金でも貯蓄でも意味は通じるからどうでもいいけどね。
今までも貯金のことは色々考えてきた
「私にとって貯金とは一体何なのか?」「人生において貯金は何を意味しているのか?」
そんなことを漠然と考えてみようとこの記事を書き始めたが、よく考えると、今までもこのブログで色々と取り上げ記事にしてきた。
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ざっと拾い上げただけでも、自分で書いた貯金・預金・貯蓄に関するブログ記事がこれだけでてきた。やっぱり私は貯金が好きで、貯金の事を色々考えてるんだなぁ〜と改めて思う。
人生における貯金の意味は?精神安定剤として必要なのか?
生きていく為にはお金が必要だ。
最低限の衣食住の確保から、プライベートを楽しみ充実した人生とする為にお金は必需品といえる。だから、生きていく上でお金のことを考えるのは恥ずかしいことではなく、むしろ重要なことである。
しかし、ここではお金を貯金と同じ意味で考えずに別物として考えたい。衣食住を確保し、プライベートを楽しむ為にはお金は必要であるが、貯金は必要なのだろうか?
「お金がある」とは、一時的にお金を所有している状態を指す。
もし、怪我や病気で入院して収入が途絶えたり、リストラ・退職して無職になった場合は、最低限の衣食住を確保することすらできず、ましてや人生を謳歌する為の余裕はなくなる。
一方「貯金がある」とは、仮に現在の収入が途絶えても一定期間衣食住に困らないだけでなく、収入が途絶える前と同じ生活をしばらく送ることができる状態を意味する。と私は考える。
つまり、「年収が1,000万円以上あるが貯金はない」という状態と「年収は400万円しかないが、貯金が1000万円以上ある」という状態を比較すると、私は圧倒的に後者を良い状態だと考える。
ということは、私はお金が好きなのではなく、貯金・預金・貯蓄が好きということになる。
そして、それは「安心を得たい」「将来お金がなくなって生活が苦しくなる不安を解消したい」という事を意味する。
つまり、私はとにかく将来に不安を持っているのだろう。
こう考えると、私にとって貯金とは精神安定剤の役割を果たしているということになる。
人生を貯金に支配されている気がする・・・
「不安を払拭し、安心して生きていきたい」
これは人間として当然の心理だと思う。
大昔の人間だって、獲物を狩り樹の実を拾うその日暮らしの生活である狩猟採集社会から、食物や動物を育てることで食料を蓄え、長期的に安定した生活である農耕社会へ移行した。
つまり、私が貯金・預金・貯蓄に興味を示すのは、人間としての本能に純粋に従ってる結果。
私の遺伝子・DNAにプログラムされた当たり前の行動だといえるわけであり、「人生を貯金で支配されている」と悩む必要は全くないと考えて良さそうだ。
「貯金とは人生においてどんな意味を持つものなのだろう?」なんて事を考えるのは無駄なんだろうな。貯金するのは人間の本能なんだから。
でも、貯金せずに浪費しちゃう人もいるよね・・・?
彼らは恐らく狩猟民族なんだろうね。「お腹が空けば獲物を狩ればいいじゃん!」って考えるから、貯金するなんてことは考えないし、そもそも本能的に貯金がないことで不安を感じないんだろう。狩猟民族にとっては貯金は精神安定剤にはなり得ない。
私は、農耕民族だから蓄えようとするし、蓄えがないと不安を感じる。だから、一生懸命お金を貯めて不安を払拭し、安心しようとするんだろうな。
農耕民族として生まれたからには、貯金に人生を支配されるのも仕方ないと諦めるしか無いね。それが農耕民族としての生き方なんだろうから・・・。
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